手軽でおいしい!コンビニスイーツ2016トレンド大予測
2014年のコンビニスイーツのトレンドと、2015年の動向を分析する本企画。前編では、ローソン、ミニストップ、サークルKサンクスのヒット商品や販売戦略を解説します。
ローソンは、ピュアシリーズ本格展開&トレンドスイーツも多数発売
健康を気遣う女性やママ世代から支持を集めるピュアシリーズ。生菓子だけでなくパンや焼き菓子などラインアップは拡大中
素材や製法にこだわったプレミアムシリーズに加え、トレンドを反映させたスイーツを多数発売しているローソン。2014年度は、香料や保存料などの添加物などをできるだけ使わずに素材の味を生かして作った「ピュアシリーズ」をさらに本格展開。業界でも画期的な取り組みとして、大きな反響を呼んでいます。
「ピュアシリーズは女性のお客様の反応がとてもよく、『こういうスイーツを待っていた』『もっとラインアップを増やしてほしい』など、多くの励ましの声をいただいています」と語るのは、株式会社ローソン商品本部 ベーカリー・デザート部 部長の鈴木嘉之さん。「ピュアシリーズ」はこれまでプリンやチーズケーキなどの洋菓子をはじめ、杏仁豆腐や水ようかん、メロンパンやサンドイッチ、フィナンシェなど多ジャンルにわたる20品以上を発売。2015年以降はスイーツだけでなく、お弁当などのジャンルでもピュアシリーズを増やしていく方針だそうです。
中にクリームやソースを入れ、なめらかなバタークリームを絞ったカップケーキ。日本人の口に合うほどよい甘さも◎
猛暑の夏に大人気。清涼感溢れる「ウチカフェフラッペ」
ここ1~2年、かき氷をはじめとする氷スイーツが流行っていますが、ローソンからも2015年はさらに進化した氷スイーツが登場するとか!?今から夏が楽しみです。
専門店の味づくりを生かし、焼き菓子でもオリジナリティを追求
さらに焼き菓子だけでなくサンドイッチのジャンルでも、コーヒーと相性のよいスイーツ系のサンドイッチを開発。2種類のマロンクリームを使った「モンブランサンド」や、「あんこ&ホイップサンド」など、おやつとしても楽しめるサンドイッチが好調な売れ行きを見せています。「サンドイッチのスイーツやクロワッサンドーナツのように、パンとスイーツの境界は年々ボーダレス化しているように感じます」と鈴木さん。今やコンビニスイーツは、従来のチルド商品だけでなく、売り場全体で語られる時代になっているのかもしれません。
トレンド素材のバナナを使った「バナナプディング」(180円)。話題のスイーツを次々に商品化しています
「昨今、ファッション業界や美容業界などで『ボタニカル』という言葉がよく聞かれています。『ボタニカル』とは、植物や植物性のものを意味する言葉。これをそのままスイーツに置き換えるのは短絡的ですが、その延長で例えばハーブや穀物を使ったスイーツなども面白いかな、と考えています」(鈴木さん)。
さらに2015年は、“香り”を意識したスイーツにも力を入れていくそう。2015年も美味しくて楽しいスイーツがたくさん登場しそうですね。
さて次ページからは、ミニストップの動向をチェック!