アラブ人街の片隅で味わうミルクティー、テ・タリ
慣れた手つきでテ・タリを淹れてくれるおじぃちゃん。流れるテ・タリがまろやかになっていくのがおもしろい
アラブなどの商人が、香料や砂金などを持ち込み商いを行なったことで栄えたと言われている「アラブ人街」には、今でもシンガポール最大のイスラム教寺院「サルタンモスク」があり、たくさんのムスリム（イスラム教徒）が訪れます。イスラム教徒用のソンケットやウエアを販売する店などもあり、イスラムの文化の匂いが色濃く残る個性的な雰囲気で、観光客にも人気のエリア。最近では、エスニックなお土産を販売するショップをはじめ、飲食店なども建ち並び、周辺にはシンガポールの流行に敏感な若者が集うハジレーンなどのストリートなどもあり、買い物や食事をするにもおすすめのエリアです。そんなアラブ人街での、ショッピングや観光の合間に、ホッとひと息いれられるスポットをご紹介します。
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テ・タリ。これ以上ないシンプルな飲み物ですが、疲れた体にしみわたる。シンガポーリアンに愛さ続けるローカルドリンクです
ブッソーラストリートの片隅にある小さな「テ・タリ・ショップ」は、その名の通りテ・タリがおいしい店。テ・タリとは、紅茶とコンデンスミルクを混ぜた南国独特の甘いミルクティー。上のほうからカップにジョボジョボと泡立てながら注ぐのが本場の流儀。なんと、この注ぎ方を競いあうコンテストもあるんですよ！ シンガポーリアンによると、上手な人ほど泡が立つそうです。30年以上も営業しているというこの店でも、おじぃちゃんが慣れた手つきでテ・タリを注いでくれます。
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スタンドだけの店舗なので、路地に無造作に置かれたシートに座ってひとやすみ。この雑多な雰囲気も込みで楽しみたい
ガイドもシンガポールのドリンクの中では、テ・タリが一番の好物。この店のものは、マイルドで飲みやすい。とにかく暑い、赤道直下のシンガポールで疲れた時に飲むと本当に癒されます。値段はなんと80シンガポールセント。アイスもオーダーできますが、ホットで飲むのが一般的。また、ショウガが入るテ・タリ・ハリアも美味しいのでトライしてみては？ 地元の人がひっきりなしに訪れる街の人気店。路地に置かれた椅子に座ってテ・タリを飲みながら、街や人々を眺めるのも楽しい旅のひと時です。
＜DATA＞
■The Tarik Shop(テ・タリ・ショップ)
住所：21Bussorah Street
電話：なし
営業時間：6:00～翌1:00
休み：なし
アクセス：MRTブギス駅から徒歩約10分
