じつは熾烈な、“外野の4番手”争い
メジャーリーグにおいて“外野の4番手”は、レギュラーと変わらない実力を求められる。
ヤンキースは11月8日(日本時間9日)、同球団からフリーエージェント(FA)になっていたクリス・ヤング外野手(31)と1年250万ドル(約2億9000万円)プラス出来高で再契約した。ヤングは今季途中にメッツからヤ軍に移籍し、23試合、打率.282、3本塁打、10打点の成績。通算打率こそ.234と低いが、ダイヤモンドバックス時代の2007年に32本塁打をマークするなど通算155本塁打を放っている長距離打者だ。守備、走塁にも定評があり、外野の3つのポジションもこなせる。ガードナー、エルズベリー、ベルトランに次ぐ外野の4番手という位置付けは確定といえるだろう。
こうなると、ヤングと同じようにヤ軍からフリーエージェント(FA)になっているイチロー外野手の他球団への移籍は決定的になる。ヤ軍からオファーがあったとしても、今季の年俸650万ドル(約7億5000万円)から大幅減俸は必至。ジラルディ監督は若手への切り替えを明言しているため、外野の5番手という扱いは間違いなく、出場機会も限定されてしまう。必要とされる他球団でのプレーを希望するのは当然の流れだ。
>>では、イチロー自身はどう考えているのか?