日本球界復帰を否定、メジャー1本でいくことを宣言
イチローは10日(同11日)に米国で放送されたテレビ番組で、「来年メジャーでプレーすることを固く決意している。どの球団かは、野球は個人スポーツではないのでわからない。誰かがプレーする機会を与えたいと思ってくれなければならないが、私はどんなことをしてでもプレーする」と来季もメジャーでのプレーを熱望した。近年、毎年のように取り沙汰されている日本球界復帰は完全に否定。メジャー1本であることを宣言したのだ。このイチローの獲得に“外野の4番手”ながら興味を示しているのが、タイガースとエンゼルスの強豪2チームといわれている。タイガースはア・リーグ中地区を4連覇中、エンゼルスは今季のレギュラーシーズンでメジャー最高勝率を誇った。両チームとも地区シリーズで敗れたが、ワールドシリーズ制覇を狙えるチームであることは間違いない。
イチローはメジャー3000安打まであと156本に迫っている。到達するにはシーズンフル出場か、限定的な役割なら2年を要してしまう。また、ピート・ローズが持つ4256本のメジャー通算最多記録にあと134本(イチローは日米通算4122本)だ。「それらの記録が、プレーを続ける理由ではない」というが、試合に出場する機会が多いに越したことはない。
10月22日に41歳になったイチロー。今季、385打席に立って打率.284、出塁率.324で15盗塁を記録し、守備でも超一流をキープしていることを思えば、衰えを全く感じさせない。まだまだ目が離せない存在なのである。