切手展で【切手を買う】楽しみ
切手を見る楽しみ以上に大きな切手展の楽しみは、やはり切手を実際に自分で買うことではないでしょうか。全国切手展などの全国規模の切手展には国内外の有力切手ショップが集結しますので、各店舗を効率よく買い物して回れるチャンスでもあります。それぞれに専門性や個性を持つお店ばかりで、初めてだとどうすればよいか分からないかと思いますが、会場を一回りして「なんとなく入りやすそう」と思ったショップが、きっとフィーリングの合うお店だと思います。ぜひこうした切手ショップとの出会いも楽しんでみてください。
切手入手の穴場!? 部会ブース
全国切手展とスタンプショウでは、ドイツ切手や音楽切手などの専門収集家団体もブースを出していて、「部会ブース」などと呼ばれます。そこへ行くと、切手収集の相談に乗ってくれるだけでなく、時おりベテラン収集家が重複した切手を安く販売してくれることもあります。とてもリーズナブルな値段で切手を入手したという話も聞きますので、ぜひ足を運んでみてください。買い逃した記念切手をゲットしよう!
もう1つ切手を入手する方法として、会場内の郵便局を利用するのも良いでしょう。会場には特設郵便局が設置され、過去1~2年内に発行された記念切手が多数用意されています。もしかしたら買い逃した記念切手を揃えるチャンスかもしれません!また、会場限定の記念小型印や、いくつかの郵便局の風景印など、記念の消印もいくつか用意してありますので、気に入った切手と消印を組み合わせて手紙を書くこともできます。第49回全国切手展では、離島(東京都)の郵便局の風景印が集合し、好評を博していました。
切手展で【切手を知る】楽しみ
続いては、切手を知る楽しみです。切手展の中で知る楽しみといえば、やはり「トークイベント」でしょう。最近切手文献を著した有名収集家などを講師に呼んで、ギャラリートーク+サイン会を行ったり、複数の収集家が1つのテーマについてパネルディスカッションを行ったりするイベントが目白押しです。あまり肩ひじ張った場ではなく、途中での入退室も可能ですので、気軽に聴講することができます。貴重な記念切手の原画展示
切手を知る楽しみのもう1つは、「郵政博物館」などが秘蔵している切手原画や製作資料などの特別展示があることです。めったに見る機会のないものばかりですし、切手の見方も変わってくると思います。中には本邦初公開の場合やその後何年も非公開となってしまう場合もありますので、特別展示のコーナーはぜひ立ち寄っていただきたいと思います。全国切手展の記念パーティ
2日目の夜には全国切手展の記念パーティが行われました。参加者は一般参観者のほか、展示作品の出品者や切手展の主催者といった顔ぶれが多く見られます。これだけの規模の切手イベントを開催するとなると、多くの関係者が見えないところで大きな苦労をしているものです。記念パーティの中では、そんなこぼれ話が聞けるかも(?)しれません。同時開催イベントも注目!
なお、全国切手展の会期中は、全国各地の切手収集家が都内に集まる期間でもあります。そのため全国切手展に合わせるように、都内では大小様々な切手イベントが開催されているので、こちらも事前に調べておくと、より有効に時間が使えます。2014年は、切手の博物館の「切手の博物館研究紀要の歩み展」、稲門フィラテリー主催「第111回切手教室」(新宿北郵便局)、日本郵趣協会登録支部・三鷹支部「新中野切手サロン」などの催しが同時開催されましたが、筆者自身はJP TOWER&KITTE(旧東京中央郵便局)で行われた「年賀状ワークショップ」に参加してきました。
2015年は全国切手展もいよいよ第50回の節目を迎えますので、例年以上に大きく盛り上がることは間違いなしです。ぜひ2015年も多くの方にご参観いただきたいと思います。さて、次回の記事では、兵庫県の有馬温泉にある「切手文化博物館」をご紹介します。