五島の笑栗(えみぐり)
先日、何の前知識もなく、ただならぬ趣きを醸し出している和菓子屋さん「五島」へ足を踏み入れました。そこのショーケースに並んだお菓子はすべてきちんと美味しそうで、一度にほぼ全種いただきましたが、中でも目を惹く棹物が気になりました。それは「笑栗」という、全国からお取り寄せや訪れてまで予約購入され、1日12棹しか作られない手の込められた品だと後日わかりました。鎮座している様子から、これは立派な贈り物として大切な方にこそ贈りたいと思える風格がありました。昨今は和素材が洋菓子に活かされたり、和菓子との融合やクロスオーバーも多く見かけられるようになりましたが、国内外の有名シェフや一流名店でもその腕や技をふるって極めつつあります。そんな流れとは関係なく以前からただ美味しいものを追求して生まれた和製モンブランの正しい形をここに見たような気がしました。
あえてクリスマス前夜にこの棹菓子をお歳暮としてお届けしたら、どんなに素敵なことでしょう。ネット上ではつとに有名なこの一品、今年の暮れこそ、まだの方はぜひご賞味をと思います。
【問合せ先】
御菓子處 五島
TEL・FAX:092-731-5100
営業時間:9:00~19:00(祝日(17:00)
定休日:毎週日曜日
福千鳥のおせち
知る人ぞ知る、幸せ運ぶ福千鳥。生粋の京都生まれ京都育ちの料理研究家小宮真由さんが贈りだす2015年「福千鳥のおせち料理」。小さなお子様から、ご年配の方まで喜ばれるほんのりとやさしい味わいに仕上げられ、既に好評予約販売中です。今年は新たに「道南の昆布巻き」(にしん)を加え、丹波篠山の黒豆も、手軽に冷蔵いただけるよう瓶詰めに変更されるなど、常に精進・進化し続ける福千鳥のおせち。今年もおいしく、たのしい、いわれを重んじた12品がキラキラと詰め合わせられています。私がまずこのおせちを拝見して驚いたのは、その瑞々しさ。これまで多くの老舗料亭の実物や写真を見ても隙間なく固まったようにしか見えなかったおせちが生き生きと甦ったように見えました。温故知新とは、こうあるべきと教えられた気がしたものです。古き良きものを、再び新鮮なものとして再生流通できる人はそう多くは存在しません。その魅力をいち早く感知した、小宮さんの開かれている料理教室に楽しく集う多くの若い女性生徒さんもまた活き活きと本来のおせち・節句のお料理を学び直されています。
フレッシュパック(真空)を採用し、作りたてのおいしさがギュっととじ込められています。また、ご自分で盛り付けを楽しめるよう「かんたん盛り付け指南書」も添えられています。さらに、盛りつけ用の小物として国産柚子1個、松葉3本、笹の葉5枚、お取り箸として「赤杉の両細箸」も用意されています。
【2015年『福千鳥のおせち料理』 おしながき】
一、黒豆
二、数の子
三、胡桃入り田作り
与、たたき牛蒡
五、紅白なます
六、海老の艶煮
七、栗きんとん
八、金柑の蜜煮
句、菊花かぶら
十、蒟蒻のうま煮
十一、椎茸のうま煮
十二、にしんの昆布巻き
福、柚子一個、松葉三本、笹の葉五枚(盛りつけ用)
招、赤杉箸(両細箸・お取り箸として使用)
【問合せ先】
京都・福千鳥おせち研究所
TEL:075-491-6600
FAX:075-202-5713
メール:shiawasehakobu@fukuchidori.com
http://fukuchidori.com/shop/