風呂敷式発想のユニークなビニールホルダー

BOONDESIGN 100% Design Tokyo mart 2005

去る2005年11月、100% Design Tokyo mart 2005で一際、目をひいたのは、オランダ生まれのデザイナーSamira Boon（サミラ・ブーン）さんの小さなブースでした。2002年文部省の研究員として、東京工業大学大学院建築科に１年半在籍の経験もあり、現在は目黒に設立した、自身のデザイン・スタジオBOONDESIGNの代表。

東京を拠点に、プロダクト、テキスタイル、インテリアなどのデザインを手がけ、原美術館やNADIFFなどのアートショップ関連の仕事から、建物の外装や内装といった空間デザインまで、その活躍の場を広げています。

フロシキシキ＝風呂敷式ビニール・ホルダー

上左／フロシキシキ名刺入れ(SS)￥630（税込）／上右／フロシキシキ(SS)カラーバリエーション 下左／フロシキシキ(S) ￥1,260 （税込） 下右／フロシキシキ名刺入れを開いたところ

彼女のプロダクトの中で、私の一番記憶にとどまったものは、何といっても、このFUROSHIKI SHIKIというシリーズ。風呂敷のような、たった一枚のビニールを折り重ねることで、名刺入れをはじめ、様々なサイズのケース、バッグまで作りあげている、ミニマムでシンプルな作品。ロハスを先取りした、その発想はコロンブス級で、思わず会場で、笑みがこぼれる思いでした。

汚れたら石鹸で手軽に洗うことができ、ビニールの粘着性も再生されるという優れもの！ビニール素材を損なわない限り、半永久的に使用が可能なわけです。

フロシキシキ バッグ ￥4,200（税込）

丸い穴に腕を通すだけの、お洒落なスケルトン・ビニールのショルダー・バッグ。これからの暖かい季節、フルに活躍しそうですね。こちらも広げれば１枚のビニールなので、広げてレジャーシート代わりに利用することも可能です。使い手の要望や状況に合わせてモノは、可変的であるべきというデザイナーの考えが、まさにカタチになったFUROSHIKI SHIKIシリーズ。優秀なギフト・アイテムとして、あなたのリストに加えてみて下さい。