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マレーシアの伝統が息づく町コタバル(2ページ目)

コタバルは、マレー半島の北東部にあり、人口約50万という港町。この小さな町に多くの旅人が訪れているのは、マレーシアの伝統や文化を受け継いでいる匠が暮らし、今もなお人々の生活の一部として楽しまれているから。マレーシアの真の魅力は、こんな田舎町にあるのです。

古川 音

執筆者:古川 音

マレーシアガイド

コタバルのグルメ

ナシ・ウラム・チェグ

ナシ・ウラム・チェグの料理。野菜、魚、肉とバランスよく注文できる。左手前にあるのがブドゥという発酵いわしのタレ


コタバルグルメを堪能するには、3つのキーワードをおさえましょう。1.生野菜を食べる。2.海鮮が豪華。3.甘めの料理が多い。2は、港町コタバルならでは。3は煮物のような感じで、日本人にはあまり違和感はありません。

ナシウラム

ナシ・ウラム・チェグでの食べ方。ごはんをおかずを混ぜて食べる

さて1の野菜系でいうと、コタバルでいちばん有名なのは、多種の生野菜とご飯がセットになった「ナシウラム」です。ハンディクラフト博物館の地上階にある「ナシ・ウラム・チェグ」は地元の人気店。州の王様もひいきにしています。新鮮野菜、魚、肉、白いご飯に「ブドゥ」という発酵イワシのタレをつけながら食べるのが、“コタバルスタイル”。看板料理は、生簀で飼っていたナマズを丸ごと揚げた魚料理。臭みはまったく無く、ふっくらやわらかな白身に、塩分の強いブドゥをちょっとずつ垂らして食べるのが最高です!

ナシケラブ

ナシケラブ。青いご飯に初めはギョッとするが、味はさっぱりとしていて美味

また、青く染まったご飯にハーブ系の野菜をがしがし混ぜて食べるのは「ナシケラブ」。バタフライピーという青い花を一緒に炊くことでこの色に。味は普通のご飯です。他に、ココナッツミルクのタレで漬けこんだ鶏肉を炭火でグリルした「アヤムプルチェ」もおいしいです。甘めの味なので、照り焼きチキンのマレー版という感じ。

ちなみにコタバルはマレー系の町なので、アルコールはほとんどありません。久しぶりに身体のデトックス期間として、アルコール無しで過ごしてみるのもオツですよ。(ガイドはそうしました!)

コタバルのホテル

コタバルのホテル

ルネッサンス・コタバル。大型の高級ホテルで、ベッドはふかふか

クランタン川沿いに「グランド・リバー・ビュー・ホテル」、中心地に「ルネッサンス・コタバル」など、清潔で居心地のいいホテルが多数あります。また、「ダイナシティー・イン」などのリーズナブルな宿もチョイス可能。マレー半島を縦断するバックパッカーの通り道でもあるので、ホテルの数は意外に多く、とても便利です。

コタバルは、のんびりとした町です。伝統文化を味わうのに、せかせかした時間の過ごし方は似合いません。日本での価値観は横において、この町のルールに身を委ねて楽しみましょう。
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