フリットリに、フィリアノーティ!
豪華歌手による名作オペラ『ラ・ボエーム』

フリットリ

豪華なメンバーが揃った特別な上演! 左より、フィリアノーティ、フリットリ、指揮の沼尻竜典、演出の岩田達宗

今年で創立80周年を迎えた藤原歌劇団は、日本最古のオペラ団体。テノール歌手の藤原義江によって組織され、日本におけるイタリア・オペラの殿堂として知られます。

更に今年はBunkamura(渋谷)の25周年でもあり、それぞれの周年を祝っての特別なオペラ上演が行われます。

演目は、青春の若々しさと切なさを、美しい歌と音楽で彩った屈指の人気作品であるプッチーニ作曲「ラ・ボエーム」。
実は、これは1934年に、藤原歌劇団が旗揚げをした際と同じ演目。

そんな特別な公演だけに登場する歌手がすごいのです!
フリットリ

日本でもよく知られる世界のトップ・ソプラノ、バルバラ・フリットリ

現代最高のイタリア・オペラの名ソプラノとして君臨し続けるバルバラ・フリットリがヒロインのミミ役を。そして、相手のロドルフォには、リリカルな歌で人気のこちらも世界的なスター・テナー、ジュゼッペ・フィリアノーティ。
ジュゼッペ・フィリアノーティ

リリカルな歌に魅了されるスター・テナーのジュゼッペ・フィリアノーティ

記者会見にて、フリットリは「物語の前提にある貧困を、現代のオペラハウスでどう歌うべきかに戸惑いがあり、13年ほど歌わなかった役なのですが、2011年に東日本大震災直後のメトロポリタン歌劇場来日公演で、出演をキャンセルした歌手の代役として久しぶりに歌いました。その際に思ったのですが、逆に年を重ねたことにより、上手く歌えるようになったと感じています」と言い、技術はもちろん、腹に落ちた表現で甘美から切なさまであるオペラを十分に魅了してくれそうです。

一方のフィリアノーティは、日本の宗教観、考え方に敬意を表しているそうで、「日本人の考えが入ったオペラの上演で歌えることを嬉しく思う」とのこと。「若さ、ジェラシー、お金がないけど夢はある、といった調味料をうまく使い、純粋なロドルフォを演じたい。ラストでの人間としての成長をこのロドルフォに込めたい」と作品を深く掘り下げたところから生まれる歌が楽しみ。2人は以前にもハンブルクで同役を共演しているそうで、息もぴったりな印象。

脇を固めるのは、安定感ある堀内康雄のマルチェッロ、入団したばかりで大役を掴んだ注目の小川里美によるムゼッタ。

指揮は、日本を代表するオペラ指揮者である沼尻竜典。演出は、このプロダクションを2007年に初演させた岩田達宗。

また、中日はオール日本人のキャストでの上演があり、2007年の初演でも歌って好評だった、砂川涼子と村上敏明が揃って再演。正直、どちらのキャストでも観たいスペシャルな公演。稽古もとても楽しく良い雰囲気で行われているとのことで、若者の街・渋谷で生まれる、若者の青春のオペラの特別な上演、楽しみです!
【DATA】
創立80周年・Bunkamura25周年記念
オペラ『ラ・ボエーム』(字幕付き原語上演)
作曲:プッチーニ
日付:2014年11月1日(土)・2日(日)・3日(月・祝)
時間:全日15:00開演
場所:オーチャードホール(渋谷・Bunkamura)
指揮:沼尻竜典
演出:岩田達宗
合唱:藤原歌劇団合唱部
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
ミミ:バルバラ・フリットリ(11/1・3)、砂川涼子(11/2)
ロドルフォ:ジュゼッペ・フィリアノーティ(11/1・3)、村上敏明(11/2)
マルチェッロ:堀内康雄(11/1・3)、須藤慎吾(11/2)
ムゼッタ:小川里美(11/1・3)、伊藤晴(11/2)

フリットリ

左上より小川里美、伊藤晴、村上敏明、砂川涼子、堀内康雄。左下より、東急文化村代表取締役社長・升田高寛、日本オペラ振興会理事長・佐竹康峰、フィリアノーティ、フリットリ、沼尻、岩田、藤原歌劇団総監督・岡山廣幸


※藤原歌劇団の創立80周年記念公演は、2015年1月に下記も予定。
オペラ『ファルスタッフ』新演出(字幕付き原語上演)
作曲:ヴェルディ
日付:2015年1月24日(土)・25日(日)
場所: 東京文化会館大ホール(上野)
指揮:アルベルト・ゼッダ
演出:粟國淳
合唱:藤原歌劇団合唱部
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
ファルスタッフ:牧野正人、折江忠道
フォード:堀内康雄、森口賢二



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