10月末になり秋ドラマの全体像が見えてきました。現状をまとめてみましょう。

グラフはいつもと同じく縦軸が記事を書いている時点で最新の10月22日~28日の視聴率、横軸は初回視聴率と最新視聴率との差で、初回視聴率はなにも見ていない段階での期待値だから、初回視聴率との差は最初の期待からどれだけおもしろかったか、またはつまらなかったかを示すはずです。(ただし『黒服物語』は一週のみ放送のため暫定)
視聴率グラフ

         視聴率グラフ


定番の二作

ワン・ツーは『ドクターX~外科医・大門未知子~』と『相棒』のテレビ朝日系の人気シリーズ二作。

『ドクターX』は前作と同じく、二派に分かれて争っている病院を舞台に、大門未知子(米倉涼子)が派閥争いなどおかまいなしに活躍するという展開。二派に分かれ争っているというパターンと口笛が印象的なBGMから、元ネタはマカロニウエスタンの名作『荒野の用心棒』でしょう。さらに『荒野の用心棒』は黒澤明監督『用心棒』の非公式リメイクなので大元は日本。名作のパターンにヒロインの強烈な個性で安心して見ていられます。

『相棒』も安定。映画では飽きられ気味ですが、テレビではまだまだイケます。

 

ダブルヒロインよりも

続いて『きょうは会社休みます。』、綾瀬はるかが『ホタルノヒカリ』の「干物女」に続いて自己評価の低すぎる「こじらせ女子」を演じ、ちょっと変わったヒロインを得意とするこの枠にハマっています。笑わせつつ女性の共感も獲得しているところがさすが。

第一話は恋愛に入るまでの助走という感じで、悠斗(福士蒼汰)と付き合いだした第二話から視聴率も大幅アップ。上り調子です。

最近のヒットの方程式は『アナと雪の女王』や『花子とアン』などの「ダブルヒロイン」だといわれていました。そのためか秋ドラマでも永作博美・石田ゆり子『さよなら私』、深田恭子・寺島しのぶ『女はそれを許さない』、松下奈緒・石原さとみ『ディア・シスター』とダブルヒロインものが目立ちます。

しかしヒットとなったのは『ドクターX』と『休みます』の強烈な個性の単独ヒロイン。形はどうあれおもしろければそれでいいということですね。

次は「秋ドラマの大穴