東京デザイナーズウィークの他にも、小さくても内容の濃い展示会が開かれています。キュレーション力のあるメンバーが強い意志をもって開催する展示会や、直接の利益にすぐつながるわけではないであろう挑戦やブランドアイデンティティーを示す展示会を次の4つのエリア別にご紹介します。
- 代官山エリア
- 芝公園・浜松町エリア
- 六本木・恵比寿エリア
- 原宿・表参道エリア
代官山エリアで見られるデザインイベント
●SHOWCASEおすすめポイント:「美と価値を集め、記すこと。」をキーワードに、2年目を迎えるSHOWCASEは日本を含めスイス・台湾3カ国の出展者による展示をします。独自の世界観を持つ家具レーベル・E&Y代表の松澤氏、カリスマバイヤーとしても有名なmethod代表の山田氏、写真集等のグラフィックで活躍しているスープ・デザイン代表の尾原氏等による、明確なビジョンのもとキュレーションされた展示スタイル。哲学的な満足感・または疑問、美しいものを見た充足感が得られます。
人によって見え方が違う余白の多い展示内容なので、感想を話し合うのが面白い相手と行かれるのをお勧めします。後述する「活動のデザイン展」には、昨年のSHOWCASEで発表された織咲氏の「Line Works - 線の引き方次第で、世界が変わる」も。
会期:2014年10月25日(土)~11月3日(月・祝)
時間:11:00~20:00
入場料:500円
会場:旧 代官山ラヴェリア アネックス2F
住所:東京都渋谷区代官山町20-23
<アクセス>
東急東横線「代官山駅」徒歩1分
長嶋りかこさんの“PEACE SHADOW PROJECT”-「非核への意思と存在を、影として焼き付けるプロジェクト/SHOWCASE(2013)
●Daikanayama Design Department (DDD)
おすすめポイント:世界最新のデザインを「見て・触って・買える」をコンセプトに、2回目の今年のメインテーマは「アジアン・クリエイティブ」。シンガポール・タイ・台湾・香港・日本にフューチャーした展示。関連して、この時期に様々なトークイベントなども開催されます。
会期:2014年10月24日(金)~11月3日(月・祝)
時間:7:00~深夜2:00、2Fは9:00~深夜2:00(営業時間)
入場料:無料
会場:代官山 蔦屋書店
住所:東京都渋谷区猿楽町17-5
<アクセス>
東急東横線「代官山駅」から徒歩6分
お問い合わせ:03-3770-2525
シンガポールのレーベル「Industry+」から、Ryosuke Fukusada & Rui Pereiraの作品/写真提供:DDD
・HAY Mini Market&HAY+WRONG FOR HAY Collection Exhibition
おすすめポイント:デンマーク発のインテリアプロダクトブランド・HAY の期間限定ポップアップショップ「HAY Mini Market」が、ミラノ、ロンドン、デンマークと廻って、いよいよ東京へ。いつもはインテリアセレクトショップでしか見られない「HAY」の世界観がたっぷりと楽しめます。ちょっと気の利いた自分へのプレゼントを選ぶのもおすすめです。
会期:10月29日(水)~11月3日(月・祝)
時間:11:00~20:00(最終日は17:00まで)
※10月29日は13:00~18:00
入場料:無料
会場 :代官山T-SITE GARDEN GALLERY
住所:東京都渋谷区猿楽町16-15
<アクセス>
東急東横線「代官山駅」から徒歩6分
ミラノサローネでも話題になった、その場で最新のプロダクトが購入できる「HAY」のポップアップショップ
芝公園・浜松町エリアで見られるデザインイベント
●Any Tokyo2014誰かの為、何かの為に、モノやコトを創る人々と、そのデザインやアイデア。Any Tokyoは、そんな ”これからのデザインやアイデアが一堂に会するデザインイベント”として2年目を迎えます。今年からは、一般公募から事前審査を通過したクリエイターの展示も。今年のテーマは「NEXT FIELD/新たな場所」。世界中から情報やモノが集まってくる東京ならではの、質の高いプロダクトが見られます。
会期:2014年10月25日(土)~11月03日(月・祝)
時間:11:00~20:00
オープニングパーティー: 2014年10月24日(金)18:00~21:00
入場料:無料
会場:浄土宗大本山 増上寺(光摂殿)
住所: 東京都港区芝公園4−7−35
<アクセス>
都営三田線御成門・芝公園駅 徒歩3分
都営浅草線・大江戸線大門駅 徒歩5分
JR浜松町 徒歩10分
日比谷線神谷町駅徒歩10分
Any Tokyo 2014出展予定作品。オランダにスタジオを置く女性デザインユニットDe Intu Notiefabriekの「Virtu」シリーズ、「ORNATU」(写真クレジット:PHOTOCREDIT BY RUUD PEIJNENBURG)
●建築の内側 -天童木工を育てた仕事-
おすすめポイント:建築と家具のデザインが密接だった60年当時、デザインの最高峰・第12回ミラノトリエンナーレ で日本館は金賞をもらう程に国際的に高く評価されていました。その頃から建築家と組んで家具の開発に取り組んでいた天童木工の特別展示会。東京でオリンピックが開催される際にも、過去から学べることが沢山あるのではないでしょうか?日本館にも携わった坂倉準三氏設計の東京支店の建築ツアーや山形名物“芋煮”のふるまい、特設カフェイベントを開催。
会期:2014年10月25日(土)~ 11月4日(火)会期中無休
時間:10:00 ~ 18:00 (18時まで入場可)
※10月31日(金)、11月1日(土)は20:00まで入場可
会場:天童木工 東京ショールーム
住所:東京都港区浜松町1丁目19-2
お問い合わせ: 0120-24-04010120-24-0401
坂倉準三設計の天童木工東京ショールームは、1964年に竣工してから50周年を迎える。その外側と内側を紹介する他、当時の名建築の内側の顔と、その中で天童木工が携わった軌跡の展示会。
次のページでは、「六本木・恵比寿エリア」「原宿・表参道エリア」で開催されるデザインイベントをご紹介します。