青木の活躍とともに糸井の株も上昇
メジャーへもっとも近い糸井だが、海外FA権の取得は早くても2017年。
今季140試合に出場し、打率は自己最高の.331で初の首位打者を獲得(ちなみに7年連続3割をマーク)、19本塁打、81打点とも自己最多を記録し、盗塁は31を数えた。おまけに強肩。こうなったらメジャーからお呼びがかからないわけはない。しかし、糸井は海外フリーエージェント(FA)権の取得が早くても2017年のため、ポスティング・システムでの移籍を球団に訴えるしかないのだ。
糸井にとって“追い風”がある。米CBSスポーツが「彼はオールラウンドプレーヤー。足もあるし、肩も強い。外野ならどこでも守れる。青木クラスか、またはそれ以上だ」と糸井を評した。その青木が昨年はブルワーズ、今年はロイヤルズで活躍し、評価を上げていることで、糸井の株も上がっているのである。
もともと2人には共通項が多い。青木が32歳、糸井が33歳。外野なら3ポジション守れる。青木がヤクルトに在籍した8年間で、1284安打、打率.329、84本塁打、164盗塁を残したのに対し、糸井の日本ハム、オリックス在籍8年間は961安打、打率.306、91本塁打、181盗塁とほぼ変わらない。つまり、糸井が“青木クラスか、またはそれ以上”の成績をメジャーであげる可能性が高いというわけだ。
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