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横浜の動物園<ズーラシア、野毛山、金沢>の楽しみ方

横浜市には動物園が3つもあります。なんと入園無料の動物園も!ズーラシア・野毛山・金沢、いずれも特色ある動物たちがいて、見どころがたくさん。それぞれの動物園の特徴と楽しみ方を紹介します。レジャーの参考にどうぞ。

田辺 紫

執筆者:田辺 紫

横浜ガイド

それぞれに特徴がある、横浜市の3つの動物園

横浜の動物園<ズーラシア、野毛山、金沢>の楽しみ方

世界三大珍獣のひとつ・オカピなど絶滅の危機に瀕している動物もたくさん見られます(画像提供:ズーラシア)

横浜市には、全国的にも珍しく、市営の動物園が3つもあります。それぞれの特徴を知ってから出掛けるとより楽しめるはず。見学所要時間や人気の動物を参考に、お出掛けください。
   

入園無料で気軽に楽しめる「野毛山動物園」

1951(昭和26)年に開園した、昔から市民に愛されている動物園。みなとみらい21地区を見下ろす高台に位置し、桜木町駅からバスはもちろん、徒歩でも行ける距離にあります
入口からすぐの「レッサーパンダ」はいつも人だかりが(2014年4月1日撮影)

入口からすぐの「レッサーパンダ」はいつも人だかりが(2014年4月1日撮影)

お散歩がてらひと回りできるほどの広さなので、見学所要時間は1~2時間。小さな子どもが動物園デビューするのにピッタリ。入園無料なので気軽に足を運べます。
人気の動物は2014年にズーラシアからやって来た、インドライオンのラージャー(オス)(画像提供:野毛山動物園)

人気の動物は2014年にズーラシアからやって来た、インドライオンのラージャー(オス)(画像提供:野毛山動物園)

「なかよし広場」では、モルモット、マウス、ヒヨコなどの小動物との触れ合いが体験でき、子どもたちはもちろん、大人にも人気です。休日には整理券が配布されるほど。
なかよし広場では小動物と触れ合えます(画像提供:野毛山動物園)

なかよし広場では小動物と触れ合えます(画像提供:野毛山動物園)

2014年8月には、爬虫類館がリニューアルオープン。白を基調としており、大きな天窓から自然光が入りこむ、明るい雰囲気に。
2014年8月にリニューアルした新爬虫類館(画像提供:野毛山動物園)

2014年8月にリニューアルした新爬虫類館(画像提供:野毛山動物園)

市内唯一の爬虫類館で、新しく仲間入りした「ニシアフリカコガタワニ」「アオホソオオトカゲ」を含む20種類以上の爬虫類が勢ぞろいしています。「爬虫類はちょっと苦手……」という方も多いかもしれませんが、目がくりくりしていて、案外かわいいですよ(笑)。
左:アオホソオオトカゲ 右:ヨウスコウワニ(画像提供:野毛山動物園)

左:アオホソオオトカゲ 右:ヨウスコウワニ(画像提供:野毛山動物園)

園内にはレストラン等はなく、売店や自販機があるのみ。いたるところにベンチやシートを広げられるスペースがあるので、お弁当を持っていくのがおすすめです。

見学所要時間:1~2時間
人気の動物:レッサーパンダ、アミメキリン、ライオン、世界のサル、新爬虫類館の爬虫類、ふれあい広場の小動物

【DATA】
場所:横浜市西区老松町63-10
開園時間:9:30~16:30 ※入園は16:00まで、季節によって延長あり
休園日:月曜日(祝日の場合は翌日)、12月29日~1月1日 ※5月、10月は無休
料金:無料
アクセス:JR根岸線・横浜市営地下鉄 桜木町駅から徒歩15分、市営バス89系統「一本松小学校」行き「野毛山動物園前」下車すぐ
問い合わせ:045-231-1307(管理係)
地図:Googleマップ
URL:野毛山動物園

 

野毛山動物園に分園が!? 「万騎が原ちびっこ動物園」

あまり知られていませんが、野毛山動物園には分園があるんです。それが万騎が原ちびっこ動物園です。横浜市旭区にあるこども自然公園内に1979年に開園しました。
モルモットなど小動物との触れ合いが楽しめる、万騎が原ちびっこ動物園(画像提供:野毛山動物園)

モルモットなど小動物との触れ合いが楽しめる、万騎が原ちびっこ動物園(画像提供:野毛山動物園)

園内にはコンタクトコーナーがあり、モルモットやハツカネズミなどの小動物とのふれあいが楽しめます。日本の天然記念物に指定されている貴重なニワトリや、クジャクバトが展示されています。こちらも入園無料。

【DATA】
場所:横浜市旭区大池町65-1(こども自然公園内)
開園時間:9:30~16:30
休園日:月曜日(祝日の場合は翌日)、12月29日~1月1日
料金:無料
アクセス:相鉄線二俣川駅から徒歩約20分または相鉄バス「万騎ヶ原中央」下車徒歩約3分
問い合わせ:045-351-5442
地図:Googleマップ
URL:万騎が原ちびっこ動物園

 

動物と四季折々の植物が楽しめる「金沢動物園」

2012年2月ににズーラシアからやって来たオカピ(2012年10月27日撮影)

2012年2月ににズーラシアからやって来たオカピ(2012年10月27日撮影)

1982(昭和57)年、横浜市初の郊外型の動物園として開園。市内最大級の緑地「金沢自然公園」内にあり、緑が多いロケーションが魅力です。園内は生息地別に4大陸(ユーラシア区、オセアニア区、アフリカ区、アメリカ区)にエリアが分かれていて、それぞれゾウやキリンなどの大型草食動物が展示されています。動物と人との間に檻がない「無柵放養式」という展示方法が特徴です。
コアラのランチタイム(毎日13:30~)は見逃せません!(画像提供:金沢動物園)

コアラのランチタイム(毎日13:30~)は見逃せません!(画像提供:金沢動物園)

金沢動物園で人気があるのはコアラ。特に毎日13:30~コアラ舎で行われるランチタイムは見逃せません。通常時はあまり動かないコアラですが、のそのそと歩き回ったり、ユーカリを食べたりする姿を見ることができます。
毎週土曜14:30~は「ゾウさんタイム」としてインドゾウの生態についてのガイドが行われます(体調により実施されない場合もあり)(2012年10月27日撮影)

毎週土曜14:30~は「ゾウさんタイム」としてインドゾウの生態についてのガイドが行われます(体調により実施されない場合もあり)(2012年10月27日撮影)

金沢自然公園には、動物園に隣接して植物区があり、四季折々の風景の中を散策することができます。斜面を使った遊具やローラーすべり台があり、子どもたちに大人気。バーベキューが楽しめるスペースもあります。
動物園に隣接する植物区にある100mのローラーすべり台(2012年10月27日撮影)

動物園に隣接する植物区にある100mのローラーすべり台(2012年10月27日撮影)

緑いっぱいの中で半日過ごしたい、という時にお出かけしたい動物園です。

見学所要時間:2時間~半日
人気の動物:コアラ、オカピ、インドゾウ、インドサイ、アミメキリン、オオツノヒツジ

【DATA】
場所:横浜市金沢区釜利谷東5-15-1
開園時間:9:30~16:30 ※入園は16:00まで、季節によって変動あり
休園日:休園日:月曜日(祝日の場合は翌日)、12月29日~1月1日 ※5月、10月は無休 ※植物区は年中無休
料金:大人500円、高校生300円、小・中学生200円 ※小・中・高校生は、毎週土曜日入園無料 ※植物区は無料
アクセス:京急線金沢文庫駅西口1番バス乗り場から野村住宅センター行バスで12分、夏山坂上下車徒歩6分 ※土日祝は急行バスあり
駐車場:1200台
問い合わせ:045-783-9101
地図:Googleマップ
URL:金沢動物園

 

1日かけてじっくり遊びたい!「よこはま動物園 ズーラシア」

2015年春に全面開園した「アフリカのサバンナ」(2015年3月17日撮影)

2015年春に全面開園した「アフリカのサバンナ」(2015年3月17日撮影)

ズーラシアは3つの園の中で一番広く、広さが東京ドーム約10個分もあるので、できれば午前中に到着し、半日~1日かけて回りたい動物園です。

世界の気候帯・地域別(アジアの熱帯林、亜寒帯の森、オセアニアの草原、中央アジアの高地、日本の山里、アマゾンの密林、アフリカの熱帯雨林、アフリカのサバンナ)エリアに分かれており、それぞれのエリアを象徴する動物たちが自然に近い環境で展示されています。
 
「アフリカのサバンナ」にはチーターの姿も!(2015年3月17日撮影)

「アフリカのサバンナ」にはチーターの姿も!(2015年3月17日撮影)

2015年春には、最後の整備ゾーンとなる「アフリカのサバンナ」が全面開園に。東アフリカ(タンザニアやケニア)の草原や岩場がある風景を再現し、キリンやシマウマ、チーター、クロサイなど、草食動物と肉食動物が一緒に歩き回るようすが見られます。
 
鳥たちの生態について解説を交えながら体感できる「バードショー」(2013年3月26日撮影)

鳥たちの生態について解説を交えながら体感できる「バードショー」(2013年3月26日撮影)

 
「アフリカのサバンナ」で人気のラクダライドのようす(2013年3月26日撮影)

「アフリカのサバンナ」で人気のラクダライドのようす(2013年3月26日撮影)

ぜひ体験したいのは、バードショー(無料)とラクダライド(500円)。それぞれの時間をチェックして、ルートに組み入れましょう。
 
園内を走るバス(サバンナ号、ズッピ)に乗ってラクラク移動! 画像は土日祝に運行するズッピ(2013年2月24日撮影)

園内を走るバス(サバンナ号、ズッピ)に乗ってラクラク移動! 画像は土日祝に運行するズッピ(2013年2月24日撮影)

ズーラシアは1周すると約4kmなので、園内を走るバスを利用しながら巡ると便利。バス停は全5ヵ所で、1回大人200円、1日乗り降りできるワンデイパスは400円です。

入場後の正門付近は混雑するので、バスを利用して逆ルートで回るのがおすすめです。正門から入園してすぐの「ゾウさんのりば」からバスに乗り、一番遠い「北門のりば」で下車、はじめにバードショーやラクダライドを楽しんでから、正門に戻るようにして回ります。

1日たっぷり遊びたいなら、ズーラシアがおすすめです。

見学所要時間:3時間~1日
人気の動物:オカピ、ホッキョクグマ、カンガルー、オセロット、ニホンザル、ドール

【DATA】
場所:横浜市旭区上白根町1175-1
開園時間:9:30~16:30 ※入園は16:00まで、季節によって延長あり
休園日:火曜日(祝日の場合は翌日)、12月29日~1月1日 ※5月、10月は無休
料金:大人800円、高校生300円、小・中学生200円 ※小・中・高校生は、毎週土曜日入園無料
アクセス:JR・市営地下鉄中山駅、相鉄線鶴ヶ峰、三ツ境駅からよこはま動物園行バスで15分
駐車場:2200台
問い合わせ:045-959-1000
地図:Googleマップ
URL:よこはま動物園 ズーラシア

 

見逃せないのは動物たちのお食事タイム

3つの動物園では、見逃せないイベントがいろいろあります。飼育担当のガイドさんとともに動物たちの食事のようすが楽しめるイベントでは、動物たちの活き活きとした姿が見られるチャンス。入園時に時間と場所をチェックしておきましょう。
各園で毎日行われる動物ガイドイベントは要チェック(画像提供:ズーラシア)

各園で毎日行われる動物ガイドイベントは要チェック(画像提供:ズーラシア)

 

動物園ならではの季節限定イベントもいろいろ

また、夏休み期間中に行われる「よこはま夜の動物園」は、涼しい時間に夜行性動物が活発に動く姿が見られるのでおすすめ。また、クリスマス時期のクリスマスイベントでは、園内がイルミネーションで装飾され、いつもとは違う動物園が楽しめます。各園のホームページで開催期間や時間を確認してお出かけください。
夏休み期間に行われる「よこはま夜の動物園」ではいつもと違う動物たちの姿が見られます(画像提供:ズーラシア)

夏休み期間に行われる「よこはま夜の動物園」ではいつもと違う動物たちの姿が見られます(画像提供:ズーラシア)

クリスマス時期の動物園ではイルミネーションやクリスマスガイドが行われます(画像提供:ズーラシア)

クリスマス時期の動物園ではイルミネーションやクリスマスガイドが行われます(画像提供:ズーラシア)

ひとつの市に市営の動物園が3つもあるのは横浜市だけ! 今度の休日に動物たちに会いに出かけてみては。

【関連サイト】
横浜市緑の協会

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