藤嶋ひじりの恋愛コラム/藤嶋ひじりの恋愛情報

恋愛は尽くしただけの見返りを求めちゃダメなの?(3ページ目)

「見返りを求めちゃいけないんですよね」と相談されることがあります。以前にも少し触れましたが、私は、それは人として自然なことだと思っています。とはいえ推奨するものでもありません。このことについて今回はお話しします。

執筆者:藤嶋 ひじり

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大切なのは「選択の責任」を負い「覚悟」を決めること

抱き合うカップル

自分の正直な気持ちと向き合い曇り無き眼で選んだ相手となら、お互いに愛を与え合う関係になれるはず

「こんなに尽くしてあげたんだから、あなたからも愛をちょうだい」は、確かに違うと思います。愛は、「与えてもらえる」という「保証」があるから、与えるものでは無いはずです。

でも、『恋は二人のエネルギーを循環させること』にも書きましたが、愛情は「循環」してこそ、うまくめぐるものです。相手からリアルタイムに同じ量が戻ってくることを期待してはいけないとしても、やっぱり本当に何も戻ってこなければ悲しいですよね。

仕事も、恋愛も、努力したら、やはり何らかの形で承認されたいものです。

人間はきっと、人生に於いていろいろな「愛」を学んでいくのだと思います。私は「見返りのない愛」は「子育て」によって学ぶのが一番適していると思います。

そして、その前段階として、恋人や夫婦関係に於いて「見返りを求めない愛」「与える愛」の練習をしているのではないかと思うのです。「求めてしまうこと」は悪いことではなく「練習中」と捉えられたらいいのではないでしょうか。

大切なのは「選択した責任」が自分にあるという意識を持つことです。

その彼氏を選んだ責任。
その結婚を選んだ責任。
その仕事を選んだ責任。

それは、自分自身にあるはずです。つまり「彼女の気持ちに気づき感謝することができない男」を選んだ責任は、彼女にあるわけです。選択の責任が自分にあると気づけたら、相手を責めたり見返りを求めたりすることに違和感を感じるはずです。

最初の見極めが大切です。自分の大切な「想い」「時間」「労力」を投資する価値がある相手なのかどうか。それを、しっかり考える必要はあると思います。そのうえで、「この人に投資しよう」と覚悟を決めたら、損得を考えず、期待せずに、エネルギーを傾けてみましょう。

心根が美しければ、タイムラグはあったとしても、いつか報われるはずです。恋人や夫婦なら「愛情」として、会社なら「報酬」として、返ってきます。

返ってこなかったとしたら、あなたの「選択」が間違っていたということ。そう潔く考えることができれば、彼(仕事、会社)への不要な期待や、裏切られ感は、少し小さくなるのではないでしょうか。
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