男子校出身者は妻に母親的役割を求める!?
「結婚相手に求めるもの」という質問でも、男子校出身者と共学出身の男性の違いが明らかになりました。・独身者を対象にした場合、「価値観が同じであること」「子供が欲しいと思っていること」「育児に協力的であること」「思いやりや優しさがあること」「仕事への理解があること」「家事をこなす能力があること」「趣味が同じであること」「家族や親戚を大切にしていること」で、男子校出身者は共学校出身の男性よりも5ポイント以上多い。
・しかし既婚者を対象にした場合、上記のほとんどの項目において、ポイントが減っている。
・共学校出身の男性においては、男子校出身者よりも、結婚前と結婚後の落差が少ない。
男子校出身者が「思いやりや優しさがあること」「仕事への理解があること」「家事をこなす能力があること」に重きを置いているということからは、男子校出身者が妻に対し、「自分の仕事を理解し、自分を支えてくれる存在である」ことを望んでいるように見えます。ひょっとして妻に母親のような存在であることを望んでいるのでしょうか。あるいは、女性のロールモデルとして、母親しか思い浮かばないのかもしれないとも考えられます。うーん、ちょっと痛い感じです。
さらに、結婚前に求めるものと、結婚後に大切にしているものを比べると、男子校出身者のほうが落差が大きいということからは、「結婚前には過大な理想を求めるが、結婚すると現実を知り、目が覚める」という、これまたちょっと痛い男子校出身の男性像が浮かび上がります。男子校出身者には結婚の現実が見えていないということでしょうか……。
男子校出身者よ、自分の殻を破ろう!
異性コミュニケーションにおける男子校出身者の経験不足はいなめません。そこを補填するには、女性に対する苦手意識を取り払い、最初は失敗し傷つくことも覚悟のうえで、積極的に女性との出会いを求め、コミュニケーションの経験を積むことでしょう。というわけで、すべての男子校出身者に「自分の殻を打ち破れ!」とエールを送りたいと思います。私も男子校出身者なのですが……。
とはいえ、男子校には上記の点を補って余りある良さもあります。詳しくは拙著『男子校という選択』をご覧いただければ幸いです。