アートを通じて地域を知ってもらう
こうした活動は、一部のアートファンのためのものではありません。子どもから大人までの幅広い層の人たちに、北九州に伝わる文化遺産を知ってもらったり、地元企業の協力で制作したアートを通じて地域を知ってもらおうというものなのです。「北九州のディテール展」 photo Kyoko Omori
「銅鍛金ミニフライパン作り」
アートは地域に何をもたらすのか?
いま日本各地でアートイベント(●●芸術祭、●●ビエンナーレ、●●トリエンナーレといった名前の展覧会)が盛んに開催されています。様々なワークショップも毎週末どこかの美術館、アートイベントで行われています。しかし、アートの楽しさをその場だけで伝えることができても、伝える側も鑑賞する側もなかなか継続できないのが実情です。今回ご紹介した北九州市のアートNPO「創を考える会・北九州」の活動は、今年で10年目を迎えます。ただアートの楽しさを伝えるのではなく、アートを通じて地元を見直すきっかけ、観光やグルメではない視点での紹介をすることを行っています。
アート作品は、見た目だけではない「気付き」を与えてくれるものです。難しく考えないで、皆さんの周りのアートイベントやワークショップに、ぜひ足を運んでみてください。自分の町のこと、人と人のつながり、そしてアートの楽しさを味わう秋もいかがでしょうか。