「どんな暮らしがしたいのか」から始めよう!

エンジョイワークス

エンジョイワークスの福田社長(右)。社内は明るいカフェ風、みんなラフな服装で生き生き仕事をしている


31歳で葉山に移住。以前勤めていた会社の同僚とともに7年前、不動産会社エンジョイワークスを立ち上げ、3年前にオフィスを鎌倉に移転した福田和則さん。不動産会社といっても物件の売買や仲介だけでなく、一級建築士事務所も併設しており、建築についても請け負うオールマイティな会社です。

場所は鎌倉・由比ガ浜。観光客で賑わう鶴岡八幡宮側ではなく、どちらかといえば裏側。ですが、この会社に行くまでの通りが、実に楽しい雰囲気。スイーツ、カバン屋、雑貨屋、陶器店、帽子屋さんなど、かわいいお店がつらなっていて、ちょっと自由が丘を和風に控えめにしたような街並み。裏原のようでもありますが、歩いている人はもう少し大人です。どの店もオーナーさんのこだわりや個性が店先から感じられます。小町通りほどの人出がないのもまた落ち着いています。

エンジョイワークス

こちらがエンジョイワークスのオフィス外観。由比ガ浜通り沿いです

エンジョイワークスはこの通りを抜け、由比ガ浜通り沿い。昔、シルバーアクセサリーのお店だった建物のいい雰囲気を活かしてリノベーションして、室内もどこかインテリア系のオフィスのようですが、みんなどこかカジュアルな服装。もちろん社長の福田さんも同じです。「不動産会社はスーツ!」というイメージでしたが、それはゼロ。このスタンダードがこれからの鎌倉の家探しを変えていきそうです。

さっそく福田さんに話を聞くと「物件の数をそろえるのではなく、移住するとはどういうことか、こんな生活ですよということをお話します。自分も同じ経歴ですから」と言います。そんな会社の雰囲気から、ここを訪ねてくるのは団塊ジュニアの30代~40代の人たち。今ある物件では間尺に合わない人たちが多く、そういう人たちに具体的に話を聞いていくのです。設計事務所でもあるので、彼らのニーズをすくいあげて、今までにない物件をつくっていくこともやっています。社長自身が金融機関出身なので、資金計画の相談は得意とするところ。自分でお店を開きたいという人、シェアハウスをしたいという地主さんなどの相談もあるそうです。

鎌倉は若い人も増えていますが、地元のコミュニティもしっかりあります。外から来る人たちにそういったコミュニティは両手を広げているわけではないので、どうすればいい感じで暮らしていけるかが大事であるとアドバイス。「今、若い人たちの移住が増えているのは、彼らが地元の人たちをリスペクトしつつ、うまく交わってきたから。それが鎌倉のコミュニティにつながっていくんです」。