2014年10月のオススメ展覧会・美術展
日本には34年ぶりの来日。上野で会えるボッティチェリの名作!
サンドロ・ボッティチェリ 《パラスとケンタウロス》 1480-85年 テンペラ、カンヴァス ウフィツィ美術館 FOTO:S.S.P.S.A.E e per il Polo Museale della citta di Firenze- Gabinetto Fotografico
※cittaのaはアクセント記号が入ったものです。
芸術の秋も本番に入り、日本全国で注目の展覧会が増えてきました。とくに、上野にはイタリアの至宝が34年ぶりに来日&国内の至宝が里帰り。今月もビッグな展覧会が目白押しです。
◎2014年10月のオススメ美術館-目次-
東京都美術館(上野):ウフィツィ美術館展―黄金のルネサンス ボッティチェリからブロンヅィーノまで―
上野の森美術館(上野):ボストン美術館浮世絵名品展 北斎
東京都現代美術館(木場):ミシェル・ゴンドリーの世界一周
東京ステーションギャラリー(東京):ディスカバー、ディスカバー・ジャパン「遠く」へ行きたい
国東半島(豊後高田市・国東市):国東半島芸術祭
東京都美術館(上野):ウフィツィ美術館展 黄金のルネサンス ボッティチェリからブロンヅィーノまで
ルネサンスを牽引したイタリアの都市、フィレンツェ。この地で生まれた文化は世界中に伝播し、その後の歴史を大きく変えました。この地で膨大なコレクションを誇るのがウフィツィ美術館。ウフィツィ美術館はフィレンツェを訪れる人が必ず一度は訪れる名美術館。ボッティチェリの《春》や《ヴィーナスの誕生》、レオナルド・ダ・ヴィンチの《受胎告知》など、だれもが知っているイタリア・ルネサンスの名画を数多く有しています。
この展覧会は、そのウフィツィ美術館の所蔵作品を中心に、フィレンツェを代表する美術館の作品を紹介していくもの。イタリアルネサンスの粋をたっぷりと楽しめます。
とくに、見どころはボッティチェリの作品群。メディチ家に愛され、生涯にわたりフィレンツェを離れることなく制作に没頭した彼は、まさにフィレンツェの申し子。初期に描かれた《聖母子》や代表作の《パラスとケンタウロス》、そして、怪僧サヴォナローラの暗躍によって、フィレンツェの自由が脅かされていたころに描かれた最晩年の作品まで、しっかりと網羅。その人生を辿ることができます。
加えて、ブロンヅィーノなど、彼と同時代、あるいはそれ以降に活躍した芸術家の作品も展示し、フィレンツェに生まれていた「マニエラ・モデルナ(新時代様式)」の萌芽についても展示されます。
ちなみに、ウフィツィとは、イタリア語で「オフィス」という意味。かつてこの地を当地していたメディチ家の事務所として建物が使われていたことから、この名がついたのだとか。日本で、ウフィツィ美術館の作品がまとまって見られる展覧会は初めてのこと。ぜひ、じっくりご鑑賞ください!
■展覧会DATA
展覧会名称:ウフィツィ美術館展 黄金のルネサンス ボッティチェリからブロンヅィーノまで
会場:東京都美術館 企画棟 企画展示室
会期:2014年10月11日(土) ~ 12月14日(日)
開館時間: 9:30~17:30
※毎週金曜日と11月1日(土)、11月2日(日)、12月6日(土)、12月13日(土)、12月14日(日)は20時まで
※入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜日、11月4日(火)・25日(火)
※ただし、10月13日[月・祝]・27日[月]、11月3日[月・祝]・24日[月・休]は開室
Web: http://www.uffizi2014.com/
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