メディア・アートの祭典「メディアーツ逗子」
プロジェクションマッピングは、商業施設やテーマパーク、美術館、水族館など、現在様々な場所で開催されます。建物全体を使う3Dプロジェクションマッピングや、人の動きに連動するインタラクティブアートなど内容も多様化しています。そこで今回は、メディア・アートの祭典「メディアーツ逗子2014」(2014年9月20日~28日)で公開された様々な作品を見ながら、最新のプロジェクションマッピングをご紹介します。
大規模プロジェクションマッピングはドラマ性とインパクトで勝負
音楽に合わせて映像が飛び出したり、投影された建物がゆがんで見えたりする3Dプロジェクションマッピングは、大規模投影の醍醐味とも言えます。中でもテーマに合わせて、ストーリーを持たせた作品は、まるで短編映画のようで引き込まれます。「メディアーツ逗子2014」では、プロジェクションマッピングの国際コンペが開催されました。世界各国の応募から選ばれた18作品が小学校の校舎に映し出されます。
2014年は、「WA」をテーマに、日本の「和」だけでなく、調和や平和、輪、環などの意味も含めて制作された、個性的な作品が出そろいました。
前回、2013年のコンペ優勝者は、立体視用のメガネをかけて観賞する3Dプロジェクションマッピングを制作し、大規模な投影は日本初と大注目。3Dでプログラムされた映像には、より奥行き感や、飛び出してくる迫力を感じます。
また、子ども達の描いた絵を映し出した、「光のラクガキ」では、色鮮やかで元気な作品が続きました。
次のページでは室内で楽しむ参加型のプロジェクションマッピングをご紹介します。