中東のエアラインが大健闘
地球の歩き方もエイビーロードも、座席のクラスは関係のないランキングですが、海外では座席クラス別に機内食を評価したランキングも発表されています。一つは、英国の航空サービスリサーチ会社のスカイトラックスが毎年発表しているWorld Airline Awardです。
2014年度のエコノミークラスのランキングのトップ10は以下の通り。
- タイ航空
- トルコ航空
- アシアナ航空
- エティハド航空
- キャセイパシフィック航空
- シンガポール航空
- ANA
- エミレーツ航空
- オマーン航空
- ガルーダ・インドネシア航空
いかがですか。日本のランキングでは影も形もなかったタイ航空が1位に選ばれているのは興味深いですね。スカイトラックスの調査はどうしても欧米人の評価で左右されます。タイ料理は欧米人好みなのかもしれません。
トルコ航空やエティハド、エミレーツなど、こちらのランキングでも中東勢が大活躍。9位にはオマーン航空も入っています。日本には就航していないので、縁がありませんが、オマーン航空の機内食も気になりますね。
次にプレミアムエコノミーのトップ10です。最近増えているこの座席クラス部門をしっかりと設けているところに、業界で大きな影響力を持つスカイトラックスの役割を実感します。
- カンタス航空
- ニュージーランド航空
- トルコ航空
- ヴァージン・オーストラリア
- ヴァージン・アトランティック
- エールフランス
- キャセイパシフィック航空
- ブリティッシュ・エアウェイズ
- ANA
- JAL
ここでもトルコ航空の評価は高いですね。日本から撤退を決めたヴァージン・アトランティックが第5位。カンタスやニュージーランド航空、ヴァージン・オーストラリアなど、プレミアムエコノミーはオセアニア勢の健闘も光ります。
ビジネスクラスのランキングはどうでしょうか。
- トルコ航空
- オマーン航空
- カタール航空
- キャセイパシフィック航空
- オーストリア航空
- カンタス航空
- エティハド航空
- ANA
- エミレーツ航空
- 南アフリカ航空
南アフリカ航空の機内食。食事の質はもちろんサービスも◎でした
最後にファーストクラスのトップ10です。
- エティハド航空
- ANA
- シンガポール航空
- ルフトハンザドイツ航空
- キャセイパシフィック航空
- カンタス
- エミレーツ航空
- カタール航空
- JAL
- オマーン航空
香港ーバンコク路線でエミレーツのファーストクラスを利用しました。この路線は2012年当時は往復8万円ほどでした
ANAがなんと2位にランクイン。日本のエアラインも上級クラスの食事に力を入れていることがわかります。ここにトルコ航空がないのは、ファーストクラスの設定がないためでしょう。
さて、全座席クラスを通してトップ10にランクインしたエアラインが1社だけあります。それはどこでしょう?
答えはキャセイパシフィック航空。中東勢の躍進に目を奪われがちになりますが、キャセイはエコノミーでもファーストでも乗客の評価が高いエアラインなんですね。やはり、美食の地・香港をベースにしているのは伊達ではありません。
>>機内食でLCCを選ぶなら…