ただし、五角形の変形地で広さはわずか15坪。加えて道路や隣地による斜線制限という難題をかかえていました。そこで建築家に設計を依頼することを決め、狭小住宅専門の建築プロデューサーに相談しました。推薦された中から同世代でホームページに好感がもてた、角倉剛さんに設計を依頼することにしたのです。
3つの顔をもつ家
1. 道路を挟んで目の前の戸越公園の緑と向かい合う。 |
2. 複雑な斜線制限をクリアするために傾けた屋根。 |
3. ポケットパークに面した南側の外観。幅2m、奥行き60cmの鉄製のバルコニーが張り出す。 |
最寄りの駅からちょっと複雑な路を歩くこと5分。熊本藩主・細川家の下屋敷だった広大な戸越公園が目の前に広がる、落ち着いた住宅地の一画にS夫妻の家は建っています。道路に面した西側の外観は、2階の横長の出窓と3階の四角い窓が特徴的です。
裏の路地に廻るとポケットパークがあり、家の東側の外観が見えています。こちら側にはバルコニーのついた掃き出し窓が設けられています。
◆建築データと建築家プロフィール