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ヤクルト・山田が6カ月連続で先頭打者アーチの珍記録

ヤクルト・山田哲人内野手が、プロ野球史上初めてなる6カ月連続先頭打者本塁打を記録した。

瀬戸口 仁

執筆者:瀬戸口 仁

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“ヒットの延長”として生まれたホームランで記録達成

プロ野球史上初めて、6カ月連続で先頭打者本塁打を記録した山田。

プロ野球史上初めて、6カ月連続で先頭打者本塁打を記録した山田。

ヤクルト・山田哲人内野手(22)が非常に珍しい記録を打ち立てた。9月16日、神宮球場で行われた阪神戦、一回に左腕・岩田から左中間中段へ24号となる先頭打者ホーマーを放った。

「最近打てていなかったので、難しく考えず、割り切って初球を狙った。思い切って振り抜けました」

確かに9月に入って54打数11安打の打率.204と打撃は下降気味だった。だからこその初球打ち。迷いを吹っ切って生まれたのが、今季6本目の先頭打者本塁打だ。ヤクルトでシーズン6本は、国鉄時代の1955年の佐藤孝夫に並ぶ日本人最多タイ。球団記録は1978年ヒルトンの8本。過去にシーズン6本以上は山田で23人目だが、山田は4、5、6、7、8、9月とプロ野球史上初めて6カ月連続で記録したのである。

山田は決して本塁打を狙っているわけではない。あくまでも“ヒットの延長”という意識。オフに徹底したウェートトレーニングを積んだために、パワーがついて飛距離が伸びた。それが6本の先頭打者を含む24ホーマーという数字に結びついている。

実はパワーだけではない。16日現在、172安打で、シーズン200安打も夢ではなくなっているのだ。日本プロ野球でシーズン200安打は、過去5人、6度しか達成していない大記録。イチロー(オリックス、1994年、210安打)、青木宣親(ヤクルト、2005年、202安打)、アレックス・ラミレス(ヤクルト、2007年、204安打)、青木宣親(ヤクルト、2010年、209安打)、マット・マートン(阪神、2010年、214安打)、西岡剛(ロッテ、2010年、206安打)の5人だが、この5人と比べて山田の方が凄い点がある。
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