そして家探しと同じ頃に、フクダ アーキテクツの福田創さんの自邸をテレビ番組で見てその作風を気に入り、ダメモトで相談をもちかけたのです。 福田さんは予算面もあわせて、「平屋の中の平屋の入れ子」というユニークなリノベーションを提案しました。
レトロなドアの奥の家形の玄関
1. 窓枠と庇を淡いグレーで塗り直した以外、外観にはほとんど手を加えていない。 |
2. 建て主のSさんがネットで探したイギリスの玄関ドア。 |
3. 玄関収納は以前からあったものを、足元を浮かして設置。 |
4. 南4. 約7.5帖の広いウッドデッキのテラスと南側の外観。 |
5. 玄関前の壁のディテール。既存のタイルの目地が分かるように塗装している。玄関灯は既存のものをそのまま使用。 |
Sさんのお宅は最寄りの駅から徒歩5分。駅から始まる急坂を上がりきった先の道路を渡って、狭い路地を降りた途中にあります。亜鉛メッキ仕上げの門扉を開けて階段を9段上がった先に、アンティークステンドグラス入りの玄関ドアが出迎えてくれます。
ドアを開けると、天井が真ん中で折れ曲がった家形の玄関ホールが待っています。正面の玄関収納は宙に浮いたように設置されて、軽やかさを演出しています。
◆建築データと建築家プロフィール