古くからの養殖鰻の街、浜松の鰻屋さん5選 [うなぎ] All About

うなぎ八百徳本店

創業は1909年(明治42年)。浜松駅北口ほぼ駅前にうなぎ八百徳本店がある。メニューはお櫃うなぎ茶漬2950円をはじめ、うな重は2800円から上うな重は3000円。グレードで鰻の大きさと、ご飯の量が違う。刺身などがつくうなぎ定食や、肝焼き、うまき、かぶとなどの一品料理もある。うな重2800円をお願いする。皮はパリッと仕上げてあり身はやや厚めで、トロッとした蒸を入れた関東風の蒲焼だ。タレは甘辛やや甘め、コクがあるタレだがくどすぎな。ご飯の量は、やや多め。駅近くで出張の合間にちょっと鰻をやるにはよいかもしれない。浜松駅の反対、新幹線側の南口駅前にも支店がある。

うなぎ八百徳本店うな重2800円

■うなぎ八百徳本店
住所：静岡県浜松市中区板屋町655
電話番号：053-452-5687
営業時間：11:00～20:15(L.O)
定休日：月曜日、毎月１回火曜
ホームページ：http://www.tokai.or.jp/yaotoku/
地図：Yahoo!地図情報

うなぎ料理専門店　曳馬野

遠州鉄道第一通り駅の西、居酒屋などが集まるしにせ通りに昭和レトロな店構えのうなぎ曳馬野（ひくまの）がある。1952年(昭和27年)養鰻業からはじまり店舗の創業は1965年(昭和40年)で現在は店舗営業としては2代目となるそうだ。BGMにはスロージャズが静かに流れる、レトロお洒落な店内。

うなぎ料理はもちろんだが、静岡ならではの酒の肴メニューも充実している。黒はんぺんは、おろし生姜とタレ醤油でいただく。釜揚げしらすはほかほかで温かい。肝焼きは、苦みも気にならず、辛めのタレでいただく。他にはカツオの塩辛、みそうなぎ（うなぎの味噌漬け）などがありワインリストもある。店主が蒲焼を運んでくれる、盛り付けが独創的な蒲焼だ。フワッと柔らかな関東風蒲焼、タレも辛めでキリッとした、いわゆる東京風。しっとりした雰囲気で独創的な鰻料理とワインの夜を楽しめる。

うなぎ料理専門店曳馬野の蒲焼

■うなぎ料理専門店　曳馬野
住所：静岡県浜松市中区田町322-3
電話番号：053-452-3544
営業時間：11:30～14:00 17:00～20:00
定休日：水曜日
ホームページ：http://www.unagiya.info/
地図：Yahoo!地図情報

うなぎ家曳舟

東海道三大関所気賀関所の近く都田川のほとりにうなぎ曳舟がある。奥浜名湖の気賀周辺は姫街道という東海道のバイパス的な旧街道の街、静かで趣のある風景だ。メニューには鰻と天ぷらがあり、うな丼は2000円うな重は2600円から。並2600円、並(上)2800円、上3000円、特上3500円、グレードで鰻の大きさが違う。他には、かぶと煮、肝焼き、う巻きなどがある。

うな重並2600円をお願いする。皮はパリッとしていて炭の風味がある。身は厚めで表面をサクッと仕上げてありホクッと柔らかい身だ。関東風なのだが身の表面のサクッとした食感が印象的だ。タレは甘辛甘め濃いめ、独特なコクはたまり醤油だ。ボリュームのあるこってり濃厚のうな重だ。関東風ながらサクッと濃厚な感じは関東関西の中間点ならではだろう。

うなぎ家曳舟うな重並2600円

■うなぎ家曳舟
住所：静岡県浜松市北区細江町気賀172-2
電話番号：053-523-1211
営業時間：11:00～15:00 17:00～20:00(L.O.19:30)
定休日：火曜日午後
地図：Yahoo!地図情報

かんたろう蜆塚店

店内はカウンターと囲炉裏端風のテーブル席。小さな落ち着いた内装の店内で住宅街のオシャレなカフェという感じだ。メニューはうな丼2300円から、うな重は2700円、白焼きと蒲焼が楽しめる市松重は5000円。うな重2700円をお願いする。皮はパリッとして、身は厚め。表面はサクッと仕上げてありプリッとジュワッとした食感だ。焼はやや強めで、これぞ蒸さない関西風の地焼といった蒲焼だ。しっかり脂がのっているのだがくどすぎない。タレは甘辛やや甘め、独特な風味があり、たまり醤油のブレンドタレなのだそうだ。関東でキリッっとした辛めのタレに慣れているとやや甘く感じるものだ、これも土地柄でおもしろい。お土産に冷凍まんむす君を購入。地元のおかあさんたちの手作りといううなぎのタレごはんのおにぎりの中に蒲焼が入っている。

かんたろう蜆塚店うな重2700円

■かんたろう蜆塚店
住所：静岡県浜松市中区蜆塚2-2-2
電話番号：053-455-8823
営業時間：11:00～14:00 17:00～21:00
定休日：日曜日
地図：Yahoo!地図情報

加和奈

関西風の蒲焼も店によっていろいろだ。創業は1975年(昭和50年)の加和奈。純和風な建物に店内はコの字型のカウンターと和室個室もあり、水槽にはたくさんの鰻が入っている。うな重は上2650円、特2950円、三段重4850円特三段重5450円、お子様丼があるのでお子様連れには嬉しいだろう。蒲焼は長焼のスタイルで登場する。皮はパリッとしていて、表面はサクサクの身。やや厚めの身は関西風のプリッとした感じはなくトロッとしている。あまりにトロッとしているので蒸しているのかとご主人に聞いてみた。関西風というとプリッとした蒲焼を思わせるが、トロッとさせるのには鰻の質と焼の技術と加減によるのだそうだ。同じ関西風の蒸さない蒲焼でもいろいろあるものだと、奥深さを感じる。タレは甘辛甘めだが、くどすぎない、パリサク中トロのこってり蒲焼だ。