女子は年齢制限なしの戦い
■フレッシュな構成で挑むなでしこジャパン女子サッカーは出場11か国が3つのグループに分かれ、各グループの上位2チームと3位の成績上位2チームが、準々決勝へ進出する。そこから先は、男子と同じく一発勝負だ。
年齢制限のある男子と異なり、女子は代表チーム同士の対戦だ。2011年の女子ワールドカップで優勝し、翌12年のロンドン五輪で銀メダルを獲得した『なでしこジャパン』が出場するが、ベテランの澤穂希(さわ ほまれ)や海外クラブ所属選手は招集されていない。国際Aマッチ出場数が10試合に満たない選手が8人と、フレッシュな構成になっている。
「若手や中堅を育てる構成にすると、(登録人数の関係で)ベテランは外れてしまう。だからといって、ベテランが構想外ではないですよ」と佐々木則夫監督(56歳)は説明し、「チームのベースとなる選手に新たな選手を加えたなかで、優勝にチャレンジしていきたい」と決意を口にした。ディフェンスリーダーの岩清水梓(いわしみず あずさ)、キャプテン宮間あや(みやま あや)、チャンスメーカー川澄奈穂美(かわすみ なほみ)らが、チームを牽引していくことになるだろう。
中国、ヨルダン、チャイニーズ・タイペイと同居したグループリーグを、佐々木監督は「三つのなかで一番厳しい。そのなかでしっかり首位通過したい」と語る。連覇を賭けた戦いは、古豪の中国と顔を合わせる9月15日からスタートする。