大学受験/大学進学・進路選択

大学パンフレットに書かれた気になるデータの評価法

大学が発行しているパンフレット(大学案内)は、大学の概要や入学試験に関する情報がわかるほか、大学の優れた点を受験生に知ってもらうための多彩なデータが掲載されています。今回は、大学のパンフレットに掲載されるデータの読み方、賢い利用法についてご紹介します。

執筆者:大坪 讓

建学の精神やアドミッションポリシーから、教育の質を見極める

説明画像

大学パンフレットは情報の宝庫。正しくデータを読み取り、志望校選択に有効活用したい。

大学のパンフレットには、大学から受験生・保護者に向けたメッセージが詰まっています。インターネットや書店などにはいろいろな受験情報があふれていますが、志望校選択にあたっては、まずパンフレットを手に取り、大学が伝えたいポイントを把握すること、そして、お子さんにふさわしい大学かどうかを判断することが大切です。

受験生本人は、キャンパスライフや先輩の体験談などに目が行きがちですが、保護者としては、もっと冷静に「大学の実情」を見極めたいところです。たとえば、在籍する学生数や男女の比率、学生に占める留学生の割合といったデータを確認することで、大学のカラーの一端が分かります。

私立大学について、大学の教育の特徴を知るために保護者がぜひ確認しておきたいのが、大学の創立に際して定められた「建学の精神」と教育理念や目標です。これらには、大学がめざす教育の理想は何か、どんな学生を育てて世の中に送りたいのか、といったメッセージが込められています。また、多くの大学では学部ごとに「入学試験で求める学生像」を述べたアドミッションポリシーが記載されています。さらに、大学の沿革(歴史)や輩出した卒業生の顔ぶれなどをみると、大学が歩んできた道をうかがい知ることができるでしょう。
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