山での自然の楽しみ方
沖縄本島でも珍しい慶佐次湾のヒルギ林(マングローブ) (C)OCVB
一本細い路に入れば、ダイナミックに蔓を伸ばす南国の植物とそこここに湧きい出る澄んだ湧き水。大小の滝が点在し、山全体が深いマイナスイオンに包まれていることがわかります。そんな奥深い魅力に溢れるやんばるの山の自然を楽しむなら、車に乗ったり、歩いたり、カヌーに乗ったりと、色々な手法を取ることをおすすめします。
まるで古代の森の中を行くようなやんばるのドライブ
沖縄県最高峰を誇る与那覇岳 (C)OCVB
また、国頭村にあるやんばる野生生物保護センター「ウフギー自然館」では、やんばるの自然や野生動物の生態について学べる展示があるので、まったくやんばるが初めてという人は、まずここを訪れてからやんばる観光をスタートすると、自然への理解が高まりやんばるをより楽しめるのではないかと思います。
巨大に成長したヒカゲヘゴが生い茂る遊歩道が整備された「やんばる憩いの森」 (C)OCVB
年間を通して楽しめるマングローブの川をカヤックでいくマングローブツアーも人気のアクティビティ。カヤックに乗りながら眺める景色は、普段よりも低い視線から楽しむことができるので新鮮に感じることでしょう。カヤックに乗って悠々と川を散歩しながら眺めるブロッコリーの森や、水辺に集まる動物たちの姿を楽しんでみてはいかがでしょう。
やんばる学びの森で体験できるカヤックツアー。亜熱帯のジャングルクルーズ気分を楽しめる (C)OCVB
やんばるの山遊びでの注意点
やんばるでは絶対にスピードを出さないで! ヤンバルクイナら稀少動物の交通事故が後をたちません
そして、車を運転する際には、できる限りゆっくり運転することを心がけてください。他にほとんど交通量がないので、ついついスピードをあげてしまう人もいると思いますが、ヤンバルクイナをはじめとした天然記念物の動物がいつ道路に飛び出してくるかわからないのです。やんばるの自然に癒されるつもりが、稀少動物との交通事故という惨事は避けたいですよね。やんばるでは急かず、のんびりと行動するのがルールです。せかせかと急いでいてはやんばるの大切なポイントを見落としてしまうことをお忘れなく。
やんばるの山の自然を楽しめるスポット
安波のタナガームイ。夏には泉で遊ぶ人の姿も
■やんばる野生動物保護センター ウフギー自然館
沖縄県国頭郡国頭村比地263-1
TEL:0980-50-1025
入館無料
■やんばる学びの森
やんばるの自然を正しく理解し保全するための知恵を共有し広めるための自然施設。気軽に楽しめるトレッキングコース(ガイドあり、なし)もあります。宿泊施設あり。
沖縄県国頭郡国頭村安波1301-7
TEL:0980-41-7979
■国頭村森林公園
国頭村にある森林面積の大きな自然公園で、約3kmの遊歩道が整備されています。森林セラピーのプログラムもあり。宿泊施設あり。
■大石林石
辺戸岬手前にある国定公園。古くから聖地としてあがめられてきた安須杜に位置するため、近年パワースポットとしても人気を集めています。敷地内には30分ほどで歩ける散策コースがいくつかあります。
沖縄県国頭郡国頭村宜名真1241
TEL:0980-41-8117
■比地大滝
本島内で最大の水量を誇る滝。遊歩道が整備され、駐車場からは片道約50分。雨量や天候によってコンディションが大きく異なるので、訪れる前に確認したほうがいいでしょう。キャンプ場併設。
沖縄県国頭郡国頭村比地
TEL:0980-41-3636
入場料200円
■与那覇岳
標高503m、沖縄本島最高峰。登山道も整備されています。
■安波のタナガーグムイ植物群落
安波にある天然記念物の指定を受ける植物群落スポット。沖縄の言葉で、タナガーとは手長エビのことで、クムイとはため池のこと。つまりタナガーグムイとは、手長エビがたくさんいる泉のこと。泉のまわりには植物がいっぱいで、マイナスイオンと自然を満喫できますが、ハブにはくれぐれもご注意ください。
沖縄県国頭郡国頭村安波