「野菜ジュース」とひと口に言っても、使われている材料や製法によって、それぞれの商品に含まれる栄養成分は異なります。またあくまで食品ですから、薬のように治療や体調改善といった過度な期待はできません。しかし、忙しい現代人にとっては、不足しがちな野菜の栄養をバランスよくとるために手軽に活用できる食品の一つだと思います。

野菜ジュースの誤解1 「野菜の栄養はほとんどなくなっている?」

野菜ジュース100%,砂糖不使用,野菜由来のショ糖

野菜ジュース100%砂糖不使用の場合、野菜ジュースに含まれているショ糖は、砂糖を加えたのではなく、野菜由来のショ糖と考えられます。

野菜をジュースに加工する過程で、一般にビタミンCや食物繊維などは減少します。しかし、全てゼロになるわけではありません。また、鉄分やナトリウム、カリウムなどのミネラルや、野菜の色素であるカロテノイドなどは、あまり減りません。

さらに、野菜の栄養成分の中には、ジュースなどに加工することがメリットになる場合もあります。リコピンやβ-カロテンなどは、生野菜から摂るよりも野菜ジュースや加熱して摂る方が吸収率は良くなります。

また一般に、トマトジュースに使用される加工用トマトは、生食用トマトよりも、リコピン含有量が高いものですから、効率的にリコピンを摂取したいのであればトマトジュースを飲むというのもよいでしょう(最近は、リコピン含有量が高いトマトも市販されています)。

野菜ジュースの誤解2  「砂糖を加えているから太る?」

日本では健康志向が強く、肥満を予防改善したいという消費者のニーズに応え、「甘さ控えめ」や「野菜本来の風味にこだわる」ことを優先した商品が増えていると思います。

野菜ジュースに限らず、清涼飲料水等の表示に「砂糖不使用」と書いてある製品には砂糖は使用されていません。しかし、野菜100%ジュースでも栄養表示に「糖質」や「ショ糖」と記載されている場合がありますから、「なぜ?」と思われる方もいるのではないでしょうか。

砂糖は食品名で、主な成分は確かに「ショ糖」です。しかし、糖質やショ糖は原材料の野菜にも含まれています。100%野菜ジュースで「砂糖不使用」なのに栄養表示に「糖質」「ショ糖」という記載があれば、野菜由来のものと考えてよいでしょう。

飲みやすく味を調えるために果物をブレンドしているジュースもありますが、これも同様で「砂糖不使用」という記載があれば、野菜または果実由来のものと考えてよいでしょう。

ただ、糖質は生きる上で欠かせない重要なエネルギー源ですが、摂り過ぎには注意が必要です。健康な成人なら、コップ1杯程度、飲みきりタイプ(約200ml)なら、1日に1~2杯程度を目安にするとよいでしょう。

個々の製品により、カロリーや栄養価は異なりますから、栄養表示をチェックし、食事全体のバランスを考えて飲みましょう。

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