月の周りにあるものをフレームに入れて撮影
月を単体で撮影するのでも十分醍醐味はありますが、少し演出を加えてみることでも楽しさが加わります。
遠い彼方にある月の背景に物を飾ることは不可能なので、月とレンズの間に演出するものを入れて撮ることになります。報道写真などでよく見るのが、建築物などの背景に月を入れて撮った写真。その建物との大きさの対比にもなり月の存在感を示した一枚となる撮り方のひとつです。
もうひとつの撮り方としては、ススキなど月にまつわる植物などを入れて撮る方法。これは季節感も表せる手法で、情緒的な雰囲気を出したい時には効果がある撮影方法です。
ススキなどがカメラの近くにありフレームに入れて撮るような場合はワイド側のレンズを使うため、フレームに入る月自体の大きさは小さくなります。月のサイズを大きくしたい場合は、撮影する距離を取り離れたところから望遠ズームで月とススキを入れるようにします。
単に月を大きく撮ればいいものでもないので、全体のバランスを見てサイズは決めます。フレームの中に月の大きさがやや小さくても十分に存在感を示すことはできます。この構図の作り方を考えていくのが月の撮影の楽しいところです。いろんなアイディアを試してみると思わぬ傑作が撮れるかも。
また、動画機能がついているカメラで動画撮影をしてみるのもおもしろいです。月に雲が流れてきてかかるシーンなどが撮れるとより雰囲気がでます。動画撮影では短い時間でも月がフレーム移動するのがわかるのも興味深いです。スーパームーンの動画もご覧ください。