ハエが媒介する眠り病
眠り病はツェツェバエという名の吸血性のハエ(蝿)に咬まれて発病します。初期症状は発熱、間接痛、頭痛などで、さらに悪化するとリンパが腫れるなどしますが、治療をしないでほうっておくと、最悪の場合眠ったまま目を覚まさずに昏睡状態に陥り、死に至るという病気です。ツェツェバエの生息地は、主にタンザニアのタランギレ国立公園やマニヤラ湖周辺ですが、稀にケニアでも見られることがあります。サファリ中は滅多に見ませんが、車の中にハエが入ってきたら、ツェツェバエかどうか分からなくても、とりあえず追い出すようにしましょう。とにかく咬まれなければ大丈夫です。咬まれても必ず発病するものでもありません。
牛は尻尾を左右に振ってハエを追い払っていますが、マサイ村では、牛の尻尾で作った“ハエ叩き“が売られていますよ。話題づくりのお土産になりそうですね!
生もの、生水に注意
コレラ、腸チフス、赤痢といった病気は、いずれも細菌に汚染された食べ物が原因です。サファリ中、ロッジやホテルで出される食事については大袈裟に心配する必要はないと思いますが、病気の流行については常に最新の情報を入手するようにしてください。水道水は下痢の原因となるので要注意。お水はペットボトルを利用するようにしましょう。ビュッフェのサラダ。ビタミン補給に生野菜を!
あまり神経質になり過ぎず、旅行中は無理せずしっかり睡眠をとり、体力をつけておきましょう!
あなどれない日射病、熱中症
マラリアなど日本では馴染みのない病気については神経質なほど心配する一方で、油断しがちなのが日射病。サバンナはカラリとした気候のため、あまり汗はかきませんが、知らず知らずのうちに水分が奪われているもの。暑くなくても、こまめに水分を補給するようにしましょう。スポーツドリンクの粉末を持っていくと尚安心です。長時間直射日光に当たることを避けるなどの予防策も怠らないように。※ケニアの病気については、外務省のホームページもぜひ参照してください。
ケニアの医療事情について