クラウドに写真データをバックアップ
One Driveのトップページ。容量の制限はあるが無料でもオンラインストレージを利用できる。
数年前からクラウドと呼ばれるコンピューターのネットワーク上にあるサーバーの活用が始まり、各種データをこのクラウドに保存できるというサービスが出始めました。
クラウドへの写真保存は便利です。サーバーがネットワーク上にあるため、パソコンなど端末機からログインすればどこからでも自分のデータを取り出すことが可能です。
例えば、常にデータを持ち歩かなくても外出先で必要な写真データをクラウドに保存してあるデータから取り出して、その場にいる方に見せるということもできます。
また、パソコンや外付けハードディスクなど単体の機材にデータを入れておくと、機材が破損など衝撃を受けた場合にデータも消失することがありますが、クラウドにも保管しておけば機材の事故などによるデータの消失は回避できます。
クラウドのデータ保管はいくつかの方法があります。ひとつは、オンラインストレージと呼ばれるサービスの利用。一定容量までは無料で利用でき、それ以降の容量は有料になるというサービス体系が一般的です。
一例としてマイクロソフトが運営するOneDriveは15GBまでは無料。アカウントを作り、ログインしてデータを保管します。その他にもYahoo!ボックスでは5GBまで無料で利用できるなどサービス展開している企業は各社あります。
あなどれないプリント保管
これまでは写真データとしての保管方法を紹介してきましたが、最後に古典的ながら忘れてはいけないプリントとしての写真保存についても触れてみましょう。
デジタルカメラで写真を撮ってプリントまで仕上げる率は少なくなったかもしれませんが、写真を保管するという方法での王道はこのプリントでの保管と言えます。
写真をデータとして保管していると必ずそれを再生するマシン(パソコン等)が必要になります。また現在使われている、JPEGなどそれぞれの拡張子も未来永劫使われているかは未知数です。データとしての保存にもリスクがあるということです。
それに対してプリントはそれ自体があればいつでも写真を鑑賞できます。紙焼きとしてのプリントは写真を手元に置いておくには最適な方法と言えるかもしれません。
最近はフォトブックなど冊子のスタイルにまとめることもできるように、このようにサービスを利用して、デジタルカメラで撮影した写真をプリントで様々な形態で保管できるようになっています。
写真データの保管方法は、それぞれのメリットデメリットを合わせて考えたうえで、デジタルデータで保管するとともに、プリントも作り、ダブルで保管しておくというのがベストな整理方法と言っていいでしょう。
時代に合わせて便利なサービスを利用しながらも、確実に手元に残る方法で写真を保管したいものですね。