少しの緑と、ささやかな水場と、小さな生物。たったそれだけで、あなたの部屋のベランダが自然空間に変わるはずです。コンクリートの中で自然の息づかいを感じることができる、アイディアとテクニック。今回はビオトープ感覚で稲を育てる「イネトープ」に挑戦しよう!

JA御用達のバケツ稲づくり

画像はイメージです

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ハーブやミニトマトを育てるプランター菜園はすぐにできそうだけど、さすがに稲作は無茶なんじゃ……。と思っていたら、見つけました「バケツ稲づくり」なるものを!

このバケツ稲は、JAの食育プロジェクトの一つで、全国で50万人以上がセッセと米づくりに励んでいるらしい。栽培するのはコシヒカリ! ちなみにバケツ3つでお茶碗1杯分のお米の量に相当する収穫が見込めるとのこと。

10リットル以上のバケツを用意する、黒土・赤玉土・鹿沼土を一定の割合で混ぜ合わせる、育ちの良い苗を選別して植え直す、バケツの水位・水質の管理等々、さすがJAの提案だけに、実際の田んぼで行う行程そのもので育て上げます。移住後に新規就農者を目指すぞ!と意気込みのある人は、是非実行した欲しい。

バケツ稲づくりの詳細は>>みんなのよい食プロジェクト/お米づくりに挑戦

春から始めるベランダ・イネトープ

(以下の作業工程は、JA提供のバケツ稲づくりマニュアルを参考にしました)

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準備:ポリバケツ(大きめの衣装ケースかプランターでも代用可)と土を、ホームセンターで調達。

四月:芽出し・土作り/種籾(モミ)を水に浸して芽を出させる。近所の公園に桜が咲く頃を目安にスタート。多少遅れても問題無し。

五月:種蒔き/プランターに入れた土に水(土の表面ヒタヒタが目安)を入れ、発芽した種籾を蒔く。
苗の移し替え・田植え/芽が成長し派が三枚ほどになったら植え替える。

七月:中干し/ある程度成長したところで水を抜き、数日後に水を入れる。

八月:穂が出て花が咲く/穂が出て2~3日後に白い花が咲く。

九月:米が実ってくる/開花後30日程で米が実り始める。

十月:稲刈り/穂が出てから45日前後で、待望の稲刈りを!(稲刈り前には落水を) 

ベランダで田舎の小さな水田を再現する

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広い土地なんか持っていなくてもトラクターの運転ができなくても、水の入る容器と陽の当たるスペースさえあれば楽しめる、簡単手軽なベランダ・イネトープ。

ただし、前回ご紹介した「ベランダ・ビオトープ」と同様に、設置場所の積載荷重・水漏れ等の慎重なチェックが必要です。

種もみの準備から収穫まで、さらにメダカの成長までを楽しめるベランダの小さな水田。イネトープには様々な昆虫が立寄ってくれたり、思いがけない生き物が出現したりするので、生き物の観察をマメにやってみるのも面白いかも。

どうしてもホカホカご飯を食べたい人へ

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ベランダ・イネトープは稲と人・生き物との共存や、生命に満ち溢れていたあの頃の水田を思い起させるのがコンセプト。でもね、せっかくココまでやり遂げたんなら食べてみたい!

  1. 収穫は根元からハサミでバッサリで構いません。稲刈り後のバケツ(衣装ケースやプランター)は、メダカの飼育容器としてそのまま使いましょう。
  2. 切り取った稲は紐で縛って束にし束二つを繋ぎ、物干竿などに引っ掛け天日干しにします。天候にもよりますが、10日間程度で干し上がります。
  3. 乾燥が終わったら稲穂を切り取り、フォークなどを使って籾だけを外していきます。
  4. 収穫した籾を擂り鉢に入れ、ソフトボール等を使ってグリグリと脱穀します。
  5. 籾ガラを息で吹き飛ばすと米だけが残って、美味しい「私ブランド米」の出来上がりです。

プランター菜園の野菜のおかず+自分で育てたご飯の組み合せ。田舎暮らしを夢見ながらの究極の一汁一菜!! これはもう、頬張るしかないでしょ。

次回の都会で田舎のエクササイズは、粗食に耐えてみる編の予定です。お楽しみに!
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。