夏の旅行のクレカ利用も秋の負担に!
ここまで固定費の話をしましたが、当然ながら臨時出費についてもクレジットカードを使えば支払いは秋にまとまってやってきます。夏の帰省や夏の旅行、夏の買い物などの支払いは9月ないし10月にまとめて請求されてくるわけです。利用状況にもよりますが、毎月の給与の手取り額と同じくらい負担になることもあるでしょう。夏のツケは秋に支払うことになるわけです。こちらも「家計の夏バテ」といえます。
旅行等で使うクレジットカードの危険性は「旅の思い出だし…」と予算をオーバーさせてしまいがちなことです。現金なら目に見えるリミットがあるのですが、クレジットカードは利用限度額を超えない限り使い続けることができます。「気がつけばこんなに…!」という後悔を秋にすることもあるわけです。
家計の夏バテを長引かせないために
人間の夏バテ対策はウナギや元気が出る食べ物だったり、リフレッシュ(休息)だったりします。しかしこれらは事後的な対策です。体調管理に努めて夏バテそのものを避けるのが本来は望ましい対策です。それでは家計の夏バテ対策は何ができるでしょうか。お金について事後的な対策で処理すると、「とりあえず借金して返済日をやり過ごし、その後借金を返す」となりますが、これは絶対に避けるべきです。
家計の夏バテは、1~2カ月乗り切ることができれば、秋の通常の出費に戻ります。第一の対策は「ボーナスを少し残しておく」ことです。旅行の予算などを実際のクレジットカードの支払いまでちゃんと残すのは当たり前ですし、今回紹介したように電気代等の固定費が増加する分についても数万円でいいので残しておきます。それだけで家計のやりくりはぐっと楽になります。
今回の夏はボーナス使い切っちゃった、という人はできるだけ借金は少なく、低利で借りられる方法を考えてください。メインバンクでパーソナルローンのカードを作るのがおそらくもっとも低利のはずです(審査ありで一週間ほどかかることが多い)。そして冬は同じ失敗を繰り返さないようにしましょう。
そう、家計の夏バテと同じく、「家計の冬太り」が半年後には待っているのですから。