夏と冬は電気代がどうしても上がる
家計のことを語るとき、固定出費と変動出費(臨時出費)という分け方で整理をすることがあります。家賃や携帯電話代、電気・ガス・水道代などは固定費扱いで整理することが多いようです。しかし、よーく考えてみるとこの費用、結構変動するはずです。特に変動するのは電気代で、使い方にもよりますが、オフピーク時とピーク時で5割増しになることはよくあるでしょう。理由は簡単で主に「エアコン(冷暖房)」の利用時間です。春や秋の穏やかな季節はエアコンをつけずに過ごす時間が多くなります。ときどきつけたとしても冬や夏の厳しい時期と比べて温度差も小さいので電力をあまり使わず温度調節ができます。しかし、夏や冬については温度差も激しく、エアコンや暖房器具に頼る分も大きくなります。夜もつけていることが多いため利用時間も自然と長くなります。
「固定費」と思っていても毎月同額を一年間払っているわけではないわけです。
支払いは少し遅れるから負担は秋になる
電気料金の支払い方法は基本的に3つです。ひとつは振込伝票が届くのでコンビニ等で支払うパターン、2つは銀行口座を指定しておいて自動引き落としをするパターン、3つめはクレジットカードで引き落としをするパターンです。電気料金は検針日の翌日から30日が基本的な支払期限です(東京電力HP説明による)。ということは1月後までに支払いが発生します。銀行口座の自動引き落としにしていた場合もたいていの場合は同月内に引き落とされます(引き落とし日は変更も可能)。
タイムラグが生じやすいのはクレジットカードの場合で、クレジットカード会社の処理タイミングにもよりますが翌月あるいは翌々月になります。クレジットカードの引き落としが月末ではなく翌月初だったりすれば、さらに時期が遅れる可能性があります。
仮に8月の検針が下旬に行われて、翌月の口座引き落としになったか、翌々月のクレジットカードの引き落としになったとすれば、実際の引き落としは9月ないし10月に発生することになります。
つまり、夏の電気代ピークによって生じた「家計の夏バテ」が初秋にやってくる、というわけです。