のぞき穴演劇
ガイド:ラストの「ZOKKY Premier TSURIMELA MIX」は、元々GASAGASA様が2010年に一人で歌いCDリリースした曲ですよね。僕の中では、ヴィジュアル的にGASAGASA様が三女であるにも関わらず、一番怖いです。ツリ目力というやつですかね。この時点ではまだツリメラはなかったのですが、ZOKKYで歌うことになった理由は?
ZOKKY Premier (YouTube)
タクシーP:
もともと僕は演劇をやっていたんですが、なかでも「のぞき穴演劇」という特殊な形態で作品制作をおこなっていました。「ハッピーサッド侯爵夫人」のPVにも登場するつい立てを俳優と観客のあいだに置き、一箇所だけ穴をあけ、お客さんはそこから中をのぞき観るというものです。一回の上演につきひとりしかお客さんがいないので上演中に演じている人と見ている人の目があったりもします。このときGASAGASAも女優として出演してもらっていまして…
GASAGASA:
客ヲ、ヒトニラミデ殺シマクッテタヨ!!
タクシーP:
で、こののぞき穴演劇をテーマにした楽曲を公演中につくろうということになり、歌い手として彼女を抜擢しました。それだけのツリ目力があるなら、きっと歌も伝わるものがあるだろうと。
死の宣告
ガイド:先ほどのタクシーPさんの魔女との契約に戻りますが、このデビュー作の売り上げ目標枚数はなんと1,000万枚! このCDの売り上げが落ち込む中、いや時代に関わらず、ほとんど死の宣告とも言える無謀極まりない目標ですね。確か、目標枚数に至らなかったら、タクシーPさんの命もないとかという契約でしたが、ここにタクシーPさんが生きているということは一体どういうことなんでしょう?
タクシーP:
…いや、死んでますよ?
ガイド:
えーーーっ?
KIRAKIRA:
いま貴方がみているのは、タクシーPが死して尚ツリメラを広めたいという気持ちが結実した思念体にすぎないわ。
MUKUMUKU:
霊魂。あるいはゾンビ。
ガイド:
ゾンビには会ったことなかったので、そこまで考えが及びませんでした。じゃ、この部屋にいる普通の人間は僕だけなんですね。…やっぱり不安になってきました。