日本酒パワー全開、老舗酒蔵のアイスクリームは刺激的
寛永2年(1625年)から連綿と続く、金沢で最も古い酒蔵である福光屋。本業の酒造りのほか、近年は長年培った米醗酵技術を活かして酒粕を使ったスウィーツや米醗酵エキスが詰まった自然派化粧品など、ユニークで魅力的な商品を生み出し続けています。その中の1つが今回ご紹介する「酒かすアイス」。酒米の最高峰・山田錦と霊峰白山から流れでる清冽な水で仕込んだ純米大吟醸の製造過程でできる最上級の酒粕に生クリーム、牛乳、卵、砂糖を絶妙な配合で混ぜ合わせて作られるアイスクリームは、まさに日本酒そのもの。
口に入れると、酒粕の旨みがじゅわっと口内に広がり、アイスというよりは日本酒を食べているという感覚です。濃厚でコクがあり、それでいて甘さ控えめで口溶け滑らか。さらりと舌の上で溶けていくさまは、まさに一服の清涼剤です。
しかも酒粕は驚くほど栄養価が高く、タンパク質や食物繊維、ビタミン類がたっぷり含まれていて、糖尿病やガン、高血圧に肥満といった現代病の予防や体内環境の正常化、美肌・美容にも効果があると言われています。
日本酒好きは言うまでもなく、むしろ日本酒を飲みなれない人にこそ食べてほしい「酒かすアイス」。目から鱗が落ちること請け合いですよ。
■福光屋(価格は総て税込です)
酒かすアイス/6個入り4,093円
取り扱い店舗/金沢本店、玉川店、東京ミッドタウン店、松屋銀座店
和菓子の美学が随所に散りばめられたアイスクリーム
明治21年(1888年)、甘納豆の製造・販売からスタートした越山甘清堂。創業以来、和菓子屋であることに誇りを持ち、昔ながらの製法を大切に守る一方、時代に合わせた新しいお菓子の創作にも積極的に取り組んできた同店は、名実共に金沢を代表する和菓子店です。そんな老舗和菓子屋が手掛けた「金沢あいすくりーむ」は、牛乳と生クリーム以外は総て和菓子で使う素材を用い、ベースとなるバニラミックスには白餡を練りこみ、和菓子の技法を駆使して作られた和と洋が見事に融合した逸品。
牛乳は地元の北潟産、抹茶は宇治産、黒豆は能登産、砂糖も白砂糖ではなく和菓子ではお馴染みの三温糖や黒砂糖を使用するなど、原産地にも徹底的にこだわったアイスクリームは、コクがありながらもさっぱりとした後味の上品な風味に仕上がっています。
定番の黒糖、本抹茶、黒胡麻、柚子に季節限定の1種類(夏季は完熟梅)を加えた常時5種類を基本として、店舗や時期によっては和風バニラや加賀甘栗南瓜(冬季限定)、ブルーベリーなどの期間限定品や他の季節商品も一緒にお目見えする場合があるので、店舗では冷凍庫の中をしっかりチェックするのを怠りなく!
インターネットでの取り扱いは基本の5種類のみなので、その他の風味を購入したい方は各店舗まで直接お電話を。地方発送可能です。
■越山甘清堂(価格は総て税込です)
金沢あいすくりーむ(和風バニラ、黒糖、加賀甘栗南瓜、本抹茶、黒胡麻、柚子、ブルーベリー、完熟梅)1個324円
詰め合わせ/10個入り3,780円、12個入り4,428円
取り扱い店舗/金沢百番街あんと、香林坊大和、めいてつ・エムザ、近江町店、金澤兼六屋、本店他