シェアハウスという選択肢が広がりつつあるなか「結婚してもシェアハウスに住みたい」という相談を受ける例が少しずつ出てきました。「結婚しても、シェアハウス!?(1)」では、実際に結婚後もシェアハウスに住み続ける夫婦を紹介しましたが、一方で「結婚してからも、色々な人に出会えるシェアハウスという環境は捨てがたい」ながらも「とはいえ、普通のシェアハウスに夫婦で住むのはさすがに…」と迷う声も多いようです。

そこで、筆者が注目しているのが「青豆ハウス」。ここは夫婦やカップル、子ども連れの家族たち8世帯が、一軒ごとに独立した空間に住まいながら、お互いに暮らしをシェアするライフスタイルを築いています。

8世帯が暮らしを“シェア”

8世帯が集まる共同住宅「青豆ハウス」。 写真は2階の共有部。

8世帯が集まる共同住宅「青豆ハウス」。 写真は2階の共有部

青豆ハウスは、1階部分はピザ窯もある共用の中庭となっており、そこから2階にあがると、共用デッキでつながる各世帯の玄関がある作り。オーナーの青木純さんが「あえて共用部や仕切があいまいに見える作りにしている」と話す言葉通り、温かみのある木造の3階建ての建物は、一見ひとつの大きな建物に見えます。「8世帯の皆で育てていく住まいにしたい」というそこでの生活は、従来のシェアハウスとも一般的なアパートやマンションとも違う、シェアする暮らしが育まれているようです。

今回は、そんな「青豆ハウス」にお住いの葉栗さんご夫妻(翼さん、幸恵さん)に話を聞きながら、「結婚後のシェア」の新しい可能性を紹介したいと思います。

青豆ハウスでの生活とは?

― そもそも、結婚する前はどんな暮らしをしていたんでしょうか?

左から幸恵さん、翼さん。取材時も、とても暖かくもてなしてくれました

左から幸恵さん、翼さん。取材時も、とても暖かくもてなしてくれました

(翼さん)
結婚前は、実は二人とも同じシェアハウスで暮らしていたんです。そこは大きなマンションをリノベーションしたシェアハウスで、ある1フロアが共用部、上下の階に個人の部屋が数十部屋あるという大規模なものでした。そこで出会って1年くらいしてから付き合うようになり、2人で暮らす同棲するためシェアハウスを出ようと、物件を探し始めました。

(幸恵さん)でも2DKくらいの広さの物件って、どこを見ても同じように思えて。そもそも一人暮らし向けの部屋の“閉じている”感じが嫌でシェアハウスに暮らし始めたのに、またそれに戻ってしまうような気がして、それはどうだろう…と思っていたんです。そんなとき、たまたま青豆ハウスのサイトを見つけて、すぐに入居を決めました。内覧時はまだまだ建設中だったんですけどね(笑)。そして青豆ハウスに住むことになったのをきっかけに、結婚しました

― 実際に住んでみて、日常はどんな感じでしょうか?

(幸恵さん)青豆ハウスができて、住み始めてからまだ3か月なのですが、結婚したときにはサプライズパーティーをしてもらったり、実家からもらったものをおすそ分けしてもらったり、交流はすごく盛んです。