米国株は一休みも香港株などは年初来高値更新へ
世界的な株高が続く中で日本株も半年来の高値へ。さらなる上昇なるか!?
地政学リスクをはね除けて、世界的に株価が堅調であることの背景には、米国の経済指標が良いことと、主要企業の決算が良い結果となっていることがあります。7月24日に発表された米国新規失業保険申請者数は28万4千人で、前回好景気拡大の続いた2006年以来の低水準(=良い結果)となりました。
また米国全ホテルの稼働率は77.1%で、これは2000年のITバブル期以来の高水準ともなっており、如何に景気が良いかを示唆しています。
ニューヨークダウなどの米国の株価指数は少し一服している様子ですが、米国株は世界の先行指標です。現在は、それにワンタイミング遅れて他国の株価指数に波及効果が出てきているところと言えます。香港のハンセン指数及びH株指数はともに年初来高値を突破しました。これら年初から軟調だった指数はようやくという感じですが、現在米国に追いつくべく高値追いに入り、出来高やローソク足の流れも非常に力強く推移しています。
日本株が大幅上昇しても、なんら不思議はない
日経平均も長らく揉み合った末、半年ぶりの高値水準となっています。建設株、鉄鋼株が強くなっているように、リニア新幹線の着工予定ニュースや品川再開発ニュースなどを反映し、そして証券株が大幅高となるなど、少し東京五輪決定直後のような相場となってきました。 チャート的にも50日、200日の両平均線がゴールデンクロスして上を向いており、中期的な上昇を示唆しています。香港株にしても日本株にしても、上昇の理由についてはあれこれ「ローカル発の材料」で語られると思います。例えば香港株であれば7月の中国製造業景況感指数が非常に良かったこととか、日本株なら一部主力企業の好決算と円安が上昇につながっているなどです。もちろん、それも上昇の要因であることは間違いないのですが、最も肝心なのは米国株や米国経済を筆頭にしたグローバルな相場状況です。この点を考えれば香港や日本の大幅上昇も何ら不思議はないところで、年末に向けて更なる上昇も期待できるところだと思います。
参考:日本株通信
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