咀嚼するほど味の虜になるパン
レジオン
基本的な構成は同じなのですが、酵母や全粒粉などが変更され(レーズン酵母、自家挽き全粒粉[神奈川県産]に変更)、食感にも軽さが加わりました。軽くトーストして食すと、程よい酸味とともに重層的な穀物の甘みが味覚を圧倒します。単調的ではない粒々感&もちもち感も感じられ、咀嚼するほどにその味の虜となります。
これだけでも充分満足なのですが、それをさらに上回る感動を与えてくれるのが、このパンを使用した“レジオンサンド”。チェダーチーズ、レタス、トマト、きゅうり、茹で玉子、特製味噌マヨネーズを挟み込んだ、サンドウィッチを語る上では欠かすことのできない一品です。
決して特別な具を挟んでいるわけではないのですが、生野菜のみずみずしさとチーズのコク、茹で玉子のやさしい風味が、ストレートに生地の旨みを後押し。味の決め手となるのが特製の味噌マヨネーズで、まろやかさの中にある味噌の風味が、田舎パン生地の素朴感と最高の出逢いを果たすのです。
見た目は完全に「洋」ですが、実際に味わうと、穀物や味噌によって映し出される温かい「和」の光景を目の当たりにします。