いろいろな料理の味付けに作っておくと便利な薬念
例えばおなじみのキムチは、塩漬けしておいた白菜やキュウリなどの野菜を、薬念とまぶしてさらに漬け、乳酸発酵させたものです。梨のすりおろし、アミの塩辛や魚醤、ごま油なども加えて旨味が加わります。
もちろんアミの塩辛などを使った薬念は、まったりおいしいものですが、なかなかスーパーで揃いにくい材料です。身近な材料でできる薬念からスタートしてみると、ホームメイドへの興味も広がっていくのではないでしょうか。またお手製ですと、苦手な材料を少なめにしたりと、加減ができるのもよい点です。
私は以前、韓国で薬念レシピを習ってきた友人から教えてもらいましたが、さらに自分なりに作りやすいように考え、アミの塩辛や魚醤の代用に、自家製の塩麹と干しエビを入れて、甘味や旨味を補います。
塩揉みしたキュウリ、タコ、ニラなどに薬念を混ぜるだけで、簡単に一品できあがり。
求めやすい材料でつくる薬念
薬念をまとめて作っておき、キュウリや長芋などの野菜のキムチに、タコや豚肉のキムチ和え、またこの薬念に味噌や醤油も合わせて、肉料理の下味に、スンドゥブチゲなどにも使うと良いでしょう。■作りやすい材料
- 梨またはリンゴ(すりおろし) 1/2個
- ニンニク 2片
- ショウガ(すりおろし) 大さじ1
- タマネギ(すりおろし) 1/2個
- トウガラシ 大さじ2~3
- 蜂蜜 大さじ2
- 塩麹 大さじ2
- 干しえび(細かく刻む) 大さじ3
- ごま油 大さじ1
トウガラシは、韓国産のあまり辛味が強くないタイプ、辛味が強いタイプ、粗挽きタイプなどもありますし、辛味が好きな方はメキシコ産の辛いチリペッパーなどをブレンドしたりして、お好みの味を作ってみると楽しみも広がります。
関連リンク
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