ソチ五輪に出場できなかったこと
――昨2013-14シーズンは残念ながら、ソチ五輪に出場することができませんでした。(フィリピンは男子シングルに1枠あったが、前年10月にはすでに、17歳のマルティネス選手が出場することが決定)。シーズン序盤に五輪に行けないとわかったことを、どう乗り越えて世界選手権にまでつなげてきましたか?「物事には、どんなことにも理由があると思うんです。だから、あの経験を受けて、僕は前を向いて進んでいかなければならないと思いました。人生とはそういう(1つのことに落ち込んでとどまらず、再び前にむかって進んでいく)ものだし、特にフィギュアスケートとはそういうものだからね。残念な日にも、前に進んでいかないと。(ソチ五輪に出場できないとわかったところに)とどまっていたくなかったので、進んできたんです。それが、世界選手権のいい演技につながったと思っています」
―――これまでインスパイアされてきたスケーターや、好きな選手はいますか?
「たくさんいすぎて(笑)。最初に好きになったのは、タラ・リピンスキー(アメリカ、1998年長野五輪女子シングル金メダリスト)です。すごく小さかったのに、すごく輝いてにこにこしていて、五輪で目が離せなかったから。それからもちろん、ミシェル・クワン(アメリカ、1998年長野五輪女子シングル銀メダリスト、2002年ソルトレイクシティ五輪銅メダリスト)も。スパイラル(片足を腰より上にあげて滑る技)が素晴らしかったですよね。彼女のスパイラルを見たから、僕もプログラムの中でスパイラルをしているんです。昨シーズンのショートプログラムも、スパイラルから演技が始まってます」