世田谷の高台に邸宅街が多い訳
「ザ・パークハウス 成城彩景」の建設地は標高約40mという高台に位置している。世田谷通りに向かって南西方向の国分寺崖線には緑地帯が広がり、いわゆる“武蔵野の面影”を遺す緑あふれる環境だ。この高台は、途方も無い年月をかけて多摩川の流れが削ってきたものだ。「成城」から東へ「岡本」・「瀬田」と続き、「上野毛」・「等々力」そして「田園調布」と、すべて「国分寺崖線」に連なる住宅地だ。「国分寺崖線」上に住宅地が形成された訳は、南西方向に多摩川や富士山を望む景観に加え、高台ゆえの地盤に対する安心感、もちろん低地と比較して水害への備えなどもあったのではないかと推察される。一方で高台にあるということは、日々の暮らしにおいて“坂”が気になるところだ。特に利用頻度の高い駅へのアプローチのアップダウンがきついと大変だ。その点「成城」は駅を中心に街全体が、ほぼフラットなロケーション。もちろん「ザ・パークハウス 成城彩景」と駅との導線もフラットだ。また駅周辺の雰囲気も「成城」らしさが感じられる。複合商業施設「コルティ」をはじめ、様々な店舗や飲食店が充実しているのだが、高層建築物が見当たらない為か“空が高く”感じられる。実は駅周りの限られたエリアだけがある程度の規模の建物が建設可能な商業系地域に指定され、それ以外は中低層建築物しか建てられない住居系地域の指定になっているからだ。
「成城」らしい住まいを目指して
環境に優れた場所に建つ建物は、その環境にふさわしいものであるべきだ。「ザ・パークハウス 成城彩景」のつくりは、そんな開発への思いが感じられるかのようだ。最もそれが表れていると思われるのが提供公園の考え方。提供公園は文字通り行政区に提供するものなので、一義的にはスペースを確保すれば良いはず。しかしここではその提供公園と敷地内の「四季の小径」を一連の景観となる意図が認められているのだ。さらに細かいことではあるが、一般的に敷地脇にまとめおかれることの多いゴミ出しのスペースをあえて敷地内の駐車場わきにして、あくまでも街の景観に配慮した住まいを目指している。敷地全体も豊富な植栽に覆われ、かなりゆとりのある、贅沢な配棟計画になっている。建設地が建築規制の厳しい第二種風致地区に含まれているため、建ぺい率(建物が敷地を蔽う割合)が40%以下に制限され、空地率が60%以上確保されているためだ。また住まいとして、居住者への格段の配慮も疎かにされてはいない。公道から敷地内への入り口は植栽が施されてはいるものの敢えてオープン。しかしそこからエントランスへ向かうアプローチを斜めに配し、高木・低木を織り交ぜた植栽によってプライベートスペースへの入り口を巧みに隠す。その演出は、どこか高級旅館などに見られるような設えだ。「成城」という街が住人の努力によって90年の長きにわたって維持されてきたことに敬意を表し、その街の一画に加わるのに必要な意匠を纏う。そんな住まいであるならば、「成城」の名にふさわしい価値を持ち得るに違いない。
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