シンガポールで一番美味しいと噂のインド風ロジャック
行列がない? 実は皆さん、オーダー後テーブルで待っています
好みの具材を自分で選びます
揚げ物が中心のインド風ロジャックは、あちこちで見かけはするのですが、実は最近、出来あいの具材をただ切って混ぜるだけ、というお店も増えていて、伝統的な作り方で自家製の具材を揃えるお店はごくごく少なくなって来ているのだとか。
もちろん、このお店は、毎朝手作りされた、出来立ての新鮮な具材が並びます。
忙しく働くハビブさん
店先には、そうして手間ひまかけて出来上がった具材が、ずらりと並んでいます。来た人は自分で好みのものを選んでお皿に入れ、レジでお金を支払い、近くの席で待ちます。
見た目は人が並んでいないように見えますが、皆さん実は、近くのストールでオーダーした飲み物などを飲みながら、席でのんびり待っているのです。
こんな感じで選んでみました
周りを見ると、10人ほどでこのロジャックの大皿を囲んで、お茶を飲んではロジャックをつつき、話に花を咲かせている地元の奥様達がいらっしゃいました。軽食として楽しまれているロジャック、日本で言うなら、ちょうど、お茶請けの漬け物、のような雰囲気かもしれません。色々な味を試したい方は、ぜひ大勢でいらしてくださいね。
さて、ハビブさん、ものすごい勢いで具材をもう一度油通しして、まな板の上で、きゅうり、紫タマネギ、緑色の唐辛子などの野菜と共に刻んでいきます。皿に盛り付け、特製のチリソースを添えれば、ハイ出来上がり。素早く無駄のない動きにも関わらず、日曜の昼下がり、オーダーしてから20分ほど待ちました。
念願のシンガポール1美味しい! インド風ロジャック
彩り鮮やかなロジャック
香ばしく揚がったエビ
一山、と言いたいくらいのボリューム、野菜も入り、彩り豊かです。大きなエビも刻まれて食べやすいサイズになっています。
一口チリソースを食べてみると、通常のチリソースよりも、かなりしっかりと甘さがあります。しかしその甘みの奥から、唐辛子の辛みが立ち上がって来ます。ソースのコクはピーナッツ、甘みはパイナップル、酸味はタマリンドパウダーからのものだそう。
それでは具材。何もつけずにエビを一口食べてみると、殻がカリッと揚がって香ばしく、身の部分は瑞々しさを残した抜群の火入れ。ポテトは、黄色っぽく、旨味があり、ねっとりとした食感の中味と、表面のカリカリ感の対比が楽しい一品。ココナッツフリッターは、シャキシャキしたココナッツの歯応えと香りが南国らしく、このままでも十分に美味しくいただけます。新鮮な作り立ての具材で、刻んだ野菜がたっぷり入っているので、それほど重さもありません。緑の唐辛子はかなり辛いので、苦手な方は外してもらった方が良いかもしれません。
チリソースを付けてみると、最初はちょっと甘いかも、と感じましたが、深みのある辛さと、表面がクリスピーで中がしっとりした具材の対比に、だんだん手が止まらなくなって、気づいたら完食してしまいました。
このインド風ロジャック、インドでは食べられないそう。シンガポールならではの珍しいローカルフードを試してみたいという方に、お勧めです。
<DATA>
■Habib’s Indian Rojak
営業時間:12:00~22:30(隔週月曜休)
住所:Blk 503, West Coast Drive Stall 68 Ayer Rajah Food Centre Singapore 120503 ,
TEL:+65 9335 8528
アクセス:シティエリアからタクシーで25分ほど