子供に「渇」は届きにくい
なんとなく「集中!」「頑張れ!」のように気持ちに渇を入れると、子供が動いてくれるのではと思うのが親の感覚。なぜなら「集中!」「頑張れ!」と渇を入れることの効果を身を以って知っているからです。だからこそ出る「集中!」「頑張れ!」なのですが、親の投げた直球が、子供にはストライクには感じられないことがよくあります。親が子供のやる気を上げようとやっていることが、逆に子供のやる気を削いでしまう。良かれと思ってやったことが、仇になってしまう……。もったいないですよね。では、子供が親に求めているものとは何なのでしょう?
子供の心を満たす声かけとは?
心理学者のジェイムズ博士の残した、という有名な言葉があります。『人間の最も深いところにある欲求は「認められたい欲求」である』
実はこれこそが、子供が親に求めているものなのです!
私達ママにも、「ご主人から認められたい」「子供達からも認められたい」「世間から認められたい」という思いがあるように、子供達も「パパとママに認めてもらいたい」という気持ちであふれています。
- 認めてもらうことで、前向きになれる
- 認めてもらうことで、自信がつく
- 認めてもらうことで、やる気が出てくる
『親が子供を認めてあげること』
からはじまると言っても過言ではありません。つまり、必要とされているのは、親が「Push(押す)」することではなく、逆に、「Pull(引き寄せる)」ことなのですね。
「やる気」のような外側への強い力に対し、引くというアプローチは、あまりに受身で物足りなく感じるかもしれません。でも子供の心を理解すれば、押すよりも引くアプローチが効果があることがお分かりいただけることと思います。
親がよかれと思って取り組んでいることであっても、まずは、子供を分かってあげることからスタート! 子供の心理に沿ったやる気アップをぜひ心がけてみてください。