専門研修の変更点

介護支援専門員専門研修は更新時に必要な研修ですので、更新研修とも言います。専門研修課程1で33時間、専門研修課程2で20時間の研修を実施していましたが、変更後はそれぞれ56時間と32時間で計88時間の研修時間となり、35時間の増加となります。研修内容も抜本的に見直され、実務研修と同様に多職種間の連携についての講義や、演習、事例の研究など、より実践に即した研修内容となっています。

研修時間の増加は主に演習時間に充てられています。例えば、専門研修1では演習が9時間から講義・演習という形で42時間に増えています。その内、28時間が認知症や看取りなど実践に関わる事例を取り扱っています。専門研修2の講義・演習とあわせると58時間もの長時間を演習に費やしていることになります。いずれも現場で遭遇率の高い事例を対象としているため、現職のケアマネージャーの実務に即した研修内容であると言えるでしょう。

主任介護支援専門員研修・更新研修の変更点

主任介護支援専門員研修は現行の64時間から70時間と大きく変わるものではありませんが、研修課目は見直されています。この研修でも、医療の連携と多職種間の協働についての課目が新たに増えています。時間も6時間と時間をかけていますので、重要な課目であると言えます。

この他、主任介護支援専門員に更新制が導入され、それに伴う更新研修が創設する予定となっています。更新研修は現段階では予定であり、変更内容は明らかにされていませんが、ケアマネージャー同様、更新制とすることで、一定以上のスキルを担保できるような取り組みが図られています。

ケアマネージャー試験の変更点については「今年中に合格したい!H26年ケアマネージャー試験」で触れましたが、資格取得後の研修についても変更することになり、ケアマネージャーにとってここ数年は変革が激しい時期であると言えます。

研修の在り方について

専門職である以上、専門的な知識は必要です。座学だけでは不十分であり、研修で演習を実施するのも理解できます。しかし、試験に合格して87時間、実務に就いて更新の度に88時間、主任ケアマネージャーで70時間と、研修に膨大な時間や労力などがかかります。これに主任ケアマネージャーの更新時研修がかかるのですから、相当な負担となることは間違いありません。

ケアマネージャーの質を高めていくためには試験の難易度を上げ、各種研修を充実させることは理解できるのですが、資格を維持するための負担が増え、本来業務である利用者本位のケアマネジメントが疎かになるなど、本末転倒とならないことを祈るばかりです。

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