オーストラリアで最も有名、消費量No.1のビール

Victoria Bitter

オーストラリアで最も有名なビールの1つビクトリアビター、通称VB。日本語でオーダーするならビービ―といえば通じる

オーストラリアには本当にたくさんの種類のビールが存在しますが、その中で最も知られているビールといえばVictoria Bitter、通称VB(ヴィービー)。10年前の2004年には30%のビールでのシェアを誇り、圧倒的な人気だったVB。ここ数年はそのVBに対抗するXXXX(フォーエックス)と熾烈なシェア争いを繰り広げ、両ビールのシェアはそれぞれ12%前後で拮抗。一度は首位の座をXXXXに明け渡したものの2013年にはまたシェアトップの座に返り咲いたのがVBです。

オーストラリアの2大ビールメーカーといえば、このVBを持つフォスターとXXXXを持つライオン・ネイサンの2社。この2社で90%以上のシェアがありますが、実はこのライオン・ネイサンは日本のキリンHDの傘下のメーカーです。

VBはVictoriaという名のとおり、ビクトリア州で生産されているビールですが、ニュー・サウス・ウェールズ州のラグビーチームBluesのスポンサーにもなっていて、シドニーでもよく飲まれています。緑色のロゴが目印で味は少しまろやか。苦味が強く、コクのあるラガービールです。

オーストラリア人のお酒との付き合い方

ビールテイスティング

ワインと同様、ビールの醸造所ではビールのテイスティングもできる (c) SATC/Photographer

オージーのアルコール好きは知られているところですが、ビールを飲むときには基本的に食事はいっしょに取らず、ビールだけを飲む傾向にあり、一番多く飲まれる場所はパブやバー。その他は友人とのホームパーティやBBQなどカジュアルなシチュエーションで飲まれることが多いのが特長です。では食事といっしょにお酒を飲むときは、というと、ワインが人気。アルコール全体の消費量ではビールが41%、ワインが37%とほぼ同じですが若干ビールのほうが多く消費されているようです。

オーストラリア独特のパブ文化

オーストラリアのパブ

オーストラリアでは昔の法律の名残りで、ホテルという名称であっても小さくて歴史を感じるような古い建物であればパブであることが多い (c) Tourism Australia

オーストラリアのパブやバーを見ていると、ホテルという名前が多いことに気付くことでしょう。この背景にはオーストラリアでは昔、深夜にアルコールを提供できるのがホテルに限られていたため、バーやパブがホテルと名乗り、営業したことに由来していて、今でもホテルという名前がそのまま残っているからです。

オーストラリアのパブではギャンブルも合法で、ほとんどのパブでは現地でポーキーと呼ばれるスロットマシーンが置かれ、気軽に楽しむことができます。しかし、日本とは違い、本当にとても身近でギャンブルができるので、気を付けないとハマってしまうと危険でもあるのです……。

パブでのイベントといえば、代表的なものがトリビアナイト。店によって内容は違いますが、テーブルやグループごとにチームを組み、クイズを行います。司会の人が読み上げた問題をチームで考え、渡されたアンサーシートに答えを書き、最後まで終わると回収されます。その後、勝利チームが何組か表彰されます。表彰されたチームには100オーストラリアドル分の食事が無料になるなどの賞品が与えられるうれしいプライズも! 開催される曜日も店ごとに違いますが、多くの店では暇な月曜や火曜などにお客を呼び込む目的で行っていることも多いようです。

金曜の夜はパブが一番賑わう日で、人気のパブやバーには入場するために長蛇の列が並ぶこともしばしば。入り口にはとても体のガッシリしたセキュリティが立ち、年齢を確認するためのIDチェックが行われています。ちなみにオーストラリアの飲酒年齢は18歳です。日本人は欧米の人に比べて若く見られがちなので年齢を証明できる写真付IDを携帯していきましょう。(日本の運転免許証は理解されないので不可。)

1人あたりのビール消費量は世界第8位!

c) Tourism Australia / Time Out Australia

気候が温暖なオーストラリアでは屋外のバーやパブもたくさんあり、週末はローカルの人で賑わう (c) Tourism Australia / Time Out Australia

オーストラリア人、1人あたりのビール年間消費量は世界で第8位、大瓶に換算すると131本。対する日本は世界38位、72本なのでオーストラリア人は日本人の約1.8倍のビールを消費しています。(出所:2011年キリンホールディングス発表資料)

歴史も長く、有名なVBですが、テイスト的には少し値段の高いPale Ale(ペールエール)などがフルーティで甘さがあり、最近の人気。しかし、値段も手頃なVBはホームパーティなどで使われることも多いことからまだまだ高いシェアを誇っているというのが現状のようです。

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