オーストラリアで最も有名、消費量No.1のビール
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オーストラリアで最も有名なビールの1つビクトリアビター、通称VB。日本語でオーダーするならビービ―といえば通じる
オーストラリアの2大ビールメーカーといえば、このVBを持つフォスターとXXXXを持つライオン・ネイサンの2社。この2社で90%以上のシェアがありますが、実はこのライオン・ネイサンは日本のキリンHDの傘下のメーカーです。
VBはVictoriaという名のとおり、ビクトリア州で生産されているビールですが、ニュー・サウス・ウェールズ州のラグビーチームBluesのスポンサーにもなっていて、シドニーでもよく飲まれています。緑色のロゴが目印で味は少しまろやか。苦味が強く、コクのあるラガービールです。
オーストラリア人のお酒との付き合い方
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ワインと同様、ビールの醸造所ではビールのテイスティングもできる (c) SATC/Photographer
オーストラリア独特のパブ文化
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オーストラリアでは昔の法律の名残りで、ホテルという名称であっても小さくて歴史を感じるような古い建物であればパブであることが多い (c) Tourism Australia
オーストラリアのパブではギャンブルも合法で、ほとんどのパブでは現地でポーキーと呼ばれるスロットマシーンが置かれ、気軽に楽しむことができます。しかし、日本とは違い、本当にとても身近でギャンブルができるので、気を付けないとハマってしまうと危険でもあるのです……。
パブでのイベントといえば、代表的なものがトリビアナイト。店によって内容は違いますが、テーブルやグループごとにチームを組み、クイズを行います。司会の人が読み上げた問題をチームで考え、渡されたアンサーシートに答えを書き、最後まで終わると回収されます。その後、勝利チームが何組か表彰されます。表彰されたチームには100オーストラリアドル分の食事が無料になるなどの賞品が与えられるうれしいプライズも! 開催される曜日も店ごとに違いますが、多くの店では暇な月曜や火曜などにお客を呼び込む目的で行っていることも多いようです。
金曜の夜はパブが一番賑わう日で、人気のパブやバーには入場するために長蛇の列が並ぶこともしばしば。入り口にはとても体のガッシリしたセキュリティが立ち、年齢を確認するためのIDチェックが行われています。ちなみにオーストラリアの飲酒年齢は18歳です。日本人は欧米の人に比べて若く見られがちなので年齢を証明できる写真付IDを携帯していきましょう。(日本の運転免許証は理解されないので不可。)
1人あたりのビール消費量は世界第8位!
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気候が温暖なオーストラリアでは屋外のバーやパブもたくさんあり、週末はローカルの人で賑わう (c) Tourism Australia / Time Out Australia
歴史も長く、有名なVBですが、テイスト的には少し値段の高いPale Ale(ペールエール)などがフルーティで甘さがあり、最近の人気。しかし、値段も手頃なVBはホームパーティなどで使われることも多いことからまだまだ高いシェアを誇っているというのが現状のようです。