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絶対に食べたい!今年注目の進化系かき氷6選(前編)

ここ数年、かき氷が大ブーム!通年営業の「かき氷専門店」も増え、行列のできるかき氷店がテレビでも話題に。2014年4月に六本木にオープンし、深夜営業が話題のかき氷カフェバー「yelo」をはじめ、人気ホテルの夏限定・大人のためのかき氷や、6月末にオープンした海外発カフェのアジアンなかき氷、パティシエによるフランス菓子風のかき氷、老舗同士のコラボかき氷など、全て新登場のお薦め6選をご紹介します。

平岩 理緒

執筆者:平岩 理緒

スイーツガイド

注目の進化系かき氷6選

注目の進化系かき氷6選


日本のここ数年のかき氷ブームの背景は、一つには夏の猛暑化があります。連日30℃を超えるような蒸し暑い日が続くと、さっぱりとしたかき氷が恋しくなりますね。昔ながらの製法で作られた「天然氷」も人気で、夏を涼しく過ごす古来からの知恵が見直される一方、最近では、海外の食文化も採り入れてバリエーションもより豊富に。この夏の2ヶ月間で、私が60種類以上のかき氷をいただいてきた中から、今ぜひ召し上がっていただきたい注目の進化系かき氷6選をご紹介します。

【INDEX】
・年中無休、朝まで営業のかき氷カフェバー「yelo イエロ」
・「ストリングスホテル東京インターコンチネンタル」の大人向けかき氷
・韓国発「caffe beneカフェベネ」のふわふわ氷「パッピンス」
・「ホテルニューオータニ」から日光天然氷を使った50周年記念「サツキ江戸かき氷」
・「パティスリー ブリーズ」のフランス菓子のようなかき氷
・「船橋屋」と「ミカド珈琲」のコラボレーションで誕生の「珈琲かき氷」

 

 

年中無休、朝まで営業のかき氷カフェバー「yelo イエロ」

「yelo」の外観

「yelo」の外観


2014年4月のオープン以来、熱い注目を集めるかき氷カフェバー「yelo(イエロ)」は、年中無休のかき氷専門店。六本木という立地に合わせて、日曜以外は翌朝までオープンしているという、初の“朝までやっているかき氷専門店”です。

「yelo」の店内

「yelo」の店内


内装も、照明を落とした落ち着いた雰囲気で、お店のイメージカラーの赤が印象的。カウンターにハイチェアのスタイルは、いかにもおしゃれな六本木のカフェバーです。
18時以降には、日替わりでお酒を使ったかき氷メニューが登場するのも話題で、大人の町ならではのかき氷が楽しめます。

おしゃれな「yelo」のかき氷メニュー表

おしゃれな「yelo」のかき氷メニュー表


メニュー表もおしゃれで、好みでソースを変更したり、アーモンドやミルクゼリー、タピオカなどのトッピングをプラスしたりと、自分好みにカスタマイズできるようになっています。

「yelo」の「有機にんじんマスカルポーネ」(税込900円)

「yelo」の「有機にんじんマスカルポーネ」(税込900円)


「yelo」には定番のかき氷メニューが常時約10種類ほど揃っています。その中でも特に人気で、私もぜひお薦めしたいのがこちら「有機にんじんマスカルポーネ」。えぐみや青臭さのない有機栽培のにんじんを丁寧に煮込んで作った自家製シロップと、マスカルポーネソースのクリーミーさがマッチし、野菜のかき氷というイメージを覆す爽やかさです。完全になめらかにせず、にんじんの歯応えも少し残っていて、野菜をしっかり食べているというヘルシーな満足感も、ファンを掴んでいる秘密かも知れません。

「yelo」の「ティラミス」(税込800円)

「yelo」の「ティラミス」(税込800円)


こちらも同じくらいの人気だという「ティラミス」のかき氷。最後の仕上げには、ほろ苦いココアパウダーがたっぷりと振りかけられています。氷にココアパウダーという組み合わせは、これまで意外と見られなかったですね。マスカルポーネソースとの相性は抜群で、まさにビターなティラミスの味わいに!

「yelo」の「アボカドマスカルポーネ」(税込900円)

「yelo」の「アボカドマスカルポーネ」(税込900円)


クリーミーなアボカドとマスカルポーネが一つにとけあい、まったりとやさしいコクの「アボカドマスカルポーネ」も、これまでのかき氷に無かった新鮮な組み合わせです。口の中でとけるふわふわ氷の冷たさを、とろりとしたアボカドソースがまろやかに包んでくれるような感覚。

こちらのお店では純氷を使っていますが、ふわふわ食感にするために一番こだわっているのは、氷の温度管理。塊のまま冷凍庫で保管されている氷は、そのままだと-25℃ほどの、かなりの低温となっています。これをそのまま掻くのではなく、注文状況に合わせて、順次、厨房内の保冷庫に移し、ゆっくりと温度を上げていきます。じんわりと氷が汗をかいて、濡れたような状態になった頃が、掻き始めの目安。これを薄い刃で削っていくことで、ふんわりと空気を含んだやわらかなかき氷になるのです。

氷の重ね方にもこだわりがあり、大きく分けて3層仕立て。底には特製のミルクソースが敷いてあり、その上に氷をふんわりとのせたらミルクソースと味付け用のシロップ、また氷をのせて上からソースとシロップ、さらに氷をのせた上から、最後に味付けのシロップをかけ回します。こうすることで、上の方だけシロップがかかって下の方に進むと味が無くなるということもなく、最後までしっかりとした味わい楽しむことができます。こちらでは電動式のかき氷機が客席から見えるカウンター内にあり、完成までの様子が見えるので、ぜひ観察してみてください。

「yelo」の大人のかき氷の一例「ラムティラミス」(税込1000円)

「yelo」の大人のかき氷の一例「ラムティラミス」(税込1000円)


夜18時以降に登場する、お酒を使った“大人のかき氷”は、日替わりで内容が変わります。私が伺った際は、「ラムティラミス」として、おしゃれなカクテル風の脚付きグラス入りかき氷が出てきました。人気フレーバー「ティラミス」のミルクソースにラム酒を加えているそうで、一口含むと、氷がとけるとともに、ラム酒の香りがかなりしっかりと広がり、確かに大人向け!という印象。最後の方には、フローズンカクテルをいただくように楽しめます。
ティラミス自体、もともと、マルサラ酒という強いお酒をしっかりと効かせた大人のスイーツですから、お酒と相性ぴったりなのは当然ですね。
他にも、ラムレーズンやベリー味にお酒を効かせたかき氷などがあるそうで、日によって何が出てくるかも楽しみです。

もともと、オーナーの方が人気店をプライベートで巡るほどかき氷が大好きで、美味しいかき氷をいつでも誰でも、都内のアクセスのよい場所で食べられるようにと、六本木という場所を選んで年中無休のお店をオープンさせたそう。
夜23時頃までは、食後の二軒目として楽しむ女性やカップルのお客様も多く、深夜以降は、近隣の飲食業の方などが仕事帰りに寄っていかれることも多いそうです。

季節に合わせて新作も出していくので、自分の好みの味を探してほしい、とのこと。少しずつ通って何種類も食べてみたくなりますね!

<ショップデータ>
「yelo イエロ」
東京都港区六本木5-2-11 パティオ六本木1F
電話 03-3423-212
営業時間 平日・土曜11:00-翌朝4:00、日曜・祝日11:00-23:00
定休日 無休
HP: http://yelo.jp/

続いて次のページでは、人気ホテルのパティシエが夏限定で提案する、斬新なかき氷をご紹介します。さらに今年は、あっと驚く食材を使ったものや、大人ためのかき氷も新登場。

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