金利差はメガハンクの15倍
夏のボーナス、どう増やすべきでしょうか。今回のテーマである「10万円から」であれば、リスクを取って投資にトライしてみるのも、ひとつの選択肢。しかし、投資は向き不向きがあります。無理に投資をして、日々ハラハラするのであれば、安全確実な元本保証の商品を利用すべきでしょう。となれば、預ける商品は、預金の王道、定期預金ということになります。しかし、預金金利は低いのでは、と心配する人もいるでしょう。そのとおりです。メガバンクのスーパー定期1年ものの金利は0.025%。普通預金に+0.005%という、あまりにミクロなアップ幅に、利用する気持ちが萎えるのも事実です。
そこで注目してほしいのが、ネット専業銀行や地方の金融機関、およびそのインターネット支店。こられは有利な金利の定期預金を積極的に出しています。その金利差はメガバンクの15倍前後。また、ボーナス時期に合わせて金利上乗せのキャンペーン商品を揃える金融機関も少なくありません。ただし、預入金額が10万円を超える商品や、申込期間が短い商品などもありますので、設定金利と合わせて、預ける前に十分チェックしておきましょう。
抽選が待ち遠しい、豪華懸賞つき定期
定期預金を利用するなら、金利だけでなく、特典の付いた「お楽しみ定期」をチョイスするというのもひとつの方法。中でも「宝くじ付き定期預金」は人気商品としてすでに定着していますが、ネックとなるのが、その多くが「預入金額100万円から」という点。しかし、10万円からでも購入可能な「お楽しみ定期」も、探せばいろいろあるのです。たとえば、城南信用金庫の「スーパードリーム」は抽選で懸賞が当たるタイプとしては、発売から20年を迎える老舗のヒット商品。ドリーム大賞100万円が10本、1等の10万円が1000本、などなどなどの他に、今回は20周年を記念して、JTB旅行券と東京宝塚観劇ペアチケットを追加したスペシャル版。残念賞のコシヒカリ5kgも含めると、当選本数は最高で26万4100本にもなります。
懸賞ではなく、金利が増えていくという楽しみでユニークな定期預金が「子育て支援定期」。子育て世帯を応援するという目的で、全国各地の地銀や信用金庫が独自に金利の有利な商品を販売しています。沖縄のコザ信用金庫は、その中でも高金利を実現。子供の人数が増えるほど金利がアップします。また、公共料金の引き落としや住宅ローンなど、同金庫を利用すればさらに金利が上乗せされ、最高で0.78%にもなります。
★次に投資の第一歩として投資信託を取り上げます
取材・文/清水京武