2014年6月14日と21日に、オールアバウト主催による「ガイドと行く 分譲住宅見学ツアー」が開催されました。ガイドとは私、田中直輝のこと。内容は、実際にバスで分譲住宅を訪れて、住宅取得について何らかのヒントを持ち帰ってもらうというものでした。参加された皆さんからご好評を得ましたので、今回の記事でその様子をご紹介します。両日とも、和気あいあいとした雰囲気で進行しました。その中で、特に「見学会」に参加することの意義について考えていきたいと思います。

分譲住宅見学ツアーが開催された経緯とは

私は普段、All Aboutのガイドとして住まいや住まいづくりに関する様々なことを記事にしています。しかし、実はその中で皆さんに十分に伝え切れていない部分があるのではないか、と感じてきました。文章とともに写真も掲載していますが、それでも十分だとはとは思えないのです(私の伝え方にも問題があるのかもしれませんが……)。

外回りの見学

今回の見学ツアーでは住宅内部はもちろん、外観など様々な説明ができた。緑の養生シートがかかっているのも中央住宅の施工中建物であり、そのため施工現場に関するチェックポイントなどの話もすることができた(クリックすると拡大します)

住宅展示場などでセミナーをさせて頂く機会もありますが、その時も同様です。実例となる建物はいっぱいあるのですが、その中に入ってまで説明するという機会には恵まれてきませんでした。ですから、一度、皆さんのような住宅をこれから取得するという方々と共に、実際に住宅の中に入って「あれはこう、これはどう」などと説明できればよりよく理解していいただけるだろうな、と感じていました。

「百聞は一見にしかず」といいますが、やはり座学よりも実物を前にしてお話をする方が圧倒的に説得力があり、皆さんにも理解して頂きやすいと思うのです。そのため、オールアバウトのスタッフとよく打ち合わせをするのですが、そんな時によく「見学会をやろう」と相談していました。

ですから、今回の「ガイドと行く 分譲住宅見学ツアー」の実現は、ある意味、私の念願を実現するものとなりました。見学したのは今回の企画に快く応じていただいた(株)中央住宅の分譲地。同社は埼玉県を中心として分譲住宅や注文住宅、不動産などを供給するポラスグループの会社です。具体的には、「大宮ヴィジョンシティ」「ミライズ三郷中央」の2ヵ所です。

14日は「三郷中央」→「ポラス暮し科学研究所」→「大宮」を丸一日かけて巡るスケジュール。21日は「三郷中央」のみを見学する、午前中のみのスケジュールでした。いずれもバスで移動。梅雨の晴れ間での開催となり、天気にも恵まれました。

分譲住宅は住宅会社の性格・考え方をよく表す

さて、私は主に注文住宅のことを中心に話題にしていますが、その中でしばしば「分譲住宅を必ず見に行って参考にしてください」と書いています。というのも、分譲住宅は販売することを目的とした建物ですから、様々な提案がリアルサイズの中で確認できるからです。

ポラス暮し科学研究所

6月14日のツアーに組み込まれた「ポラス暮し科学研究所」でのワンシーン。ポラス社員により、構造や工法、生活トレンドへの対応などについてより詳しい説明が行われた(クリックすると拡大します)

また、分譲住宅はそれを建てた住宅会社の性格が如実に反映されます。例えば、安全性や快適性などといった住宅に必要不可欠な要素に対して、どのような取り組みをしているのかが一目で表れてくるのです。ですから、分譲住宅を見学するというのは、非常に有意義なことなのだと私は思っています。

今回のツアーでは、分譲住宅の見学に加え、施工現場と研究所の見学(14日のみ)もプラスされていましたから、より濃い内容となったと考えられます。例えば施行現場も実は、それを建てている住宅会社の性格をよく表すからです。また、躯体の構造や地盤のことなども理解できますので、大変都合が良いのです。

要するに、今回のツアーは分譲住宅そのものだけでなく、住宅会社の善し悪しの見分け方、住宅の工法や構造、住まいのトレンドなどといった幅広い知識が得られる内容だったのです。工法や構造などについては、ポラスグループの専門家が説明し、それを私が補足するというかたちとなりましたから、参加された方々の理解度も深まっただろうと考えられます。

では、次のページでツアーの内容をもう少しご紹介しながら、このような見学会に参加する意義についてより深く考えていきたいと思います。